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バックナンバー:2019年05月01日 配信号 収録

art 墨汁の錬金術師


SPHERICAL PRISON CELL, 2013

よほどインディーズ漫画に詳しいひとでないと、キクチヒロノリという名前にすぐ反応はできないかもしれない。1998年から2000年代の初めにかけて数冊の単行本を発表するが、その後ほとんど活動が知られないまま時が経ち、いま突然、あらたな作品集を発表。その刊行記念展が中野タコシェで開催されることになった。

95年に漫画雑誌『ガロ』でデビューして以来、ポップなキャラクターで、超現実的なストーリーを描き、『爆裂瞑想バキトマ道』『げだつマン』『へろみの夏休み』などの単行本を発表し、近年ではフランスでも翻訳が出ている漫画家キクチヒロノリ。


2011年頃から、漫画の手法を用いながら、夢で見たり頭に浮かんだイメージを、新たなスタイルで描くようになりました。なかでも11~16年にかけての作品は、錬金術や銅版画、木版画、古い術師の言葉に通じるものが頻出します。

8年にわたって描きおろした作品を、このたび『ALCHEMICAL GRAPHICS』と題して、作品集にまとめました。作者自身によって「怪物」「構造物」「書かれたもの」「シンメトリー」「マンダラ」等と、カテゴライズされたモノクロ画は、どれも緻密なイメージで紙面が埋め尽くしています。

フランスの出版芸術集団Le Dernier Criを主宰するパキート・ボリノの協力を得て表紙をデザイン、箔押しでタイトルとイラストをほどこしています。
(タコシェ公式サイトより)


COSMIC CLOCK AND ROUNDWORM, 2015

『アルケミカル・グラフィックス=錬金術の図像』というタイトルのとおり、だれも解読できない古代の象形文字で書かれた物語のようにも見える、呪術的なイメージの集積。それは過去の単行本で見ていたポップな作風とかけ離れて、これがどんなふうに、どんな人間によってつくられたのか興味をかき立てるのだが、キクチヒロノリ本人についてはほとんど資料がない。公式ウェブサイトもあることはあるが、最終更新が2011年で止まったまま。その謎めいたキャラクターが気になって、今回は茨城県在住のキクチさんと電話でお話することができた。


最近のキクチヒロノリさん

キクチヒロノリは今年で53歳。生地の茨城県筑西市に現在も住み暮らしている。公式サイトにはこんなふうに略歴が書かれていた――

1965年茨城生まれ。60年代の美術雑誌、『芸術新潮』の中の絵や、水木しげるの絵(朱色とスミの2色刷の見開き絵)をみてすごしたのが思い出。

1972年、小学校入学。友人の影響でスーパーカーに熱中する。あらゆる少年漫画(あしたのジョー、ドカベン、ガキデカ,マカロニほうれん荘など)の模写をする。コマ割り漫画も作る。

1978年、中学校入学。ラジオ(FEN)のロックミュージックを聞くことが最大の楽しみ。ナックやバグルズが大ヒットしたのをまのあたりにする(ボヘミアンラプソディとキルザキングが好きだった)。

1981年、高校入学。安部公房、大江健三郎、片岡義男などを読み出す。エレキギターを手にするが、上達が遅く、バンド活動などまったくムリ、というレベルだった。マンガも作っていた。

1985年、大学入学。吉本隆明、土方巽、瀧口修造などに熱中する。マンガらしくない、新しいなにかがあるマンガの創作についていろいろと考えていた。しかしまったくものにはならず。

1989年、デザイン事務所入社。事務所の資料コーナーにあった美術、グラフィックデザイン、哲学などの本を手あたり次第に読む。杉浦康平や清原悦志のデザインを知る(92年退社)。

1995年、月刊漫画誌ガロに入選、『Fruit』掲載。夢をマンガに利用するにあたり、必要性を感じ、C.G.ユング、河合隼雄などをよく読むようになった。レーモン・ルーセルが最大のアイドルだった。


2003年ごろ、東京成増のアパートで。漫画や学習雑誌イラストを描いていた時代

漫画は『ガロ』がデビューですけど、94~95年ごろに郵送で何回か送って、それがことごとく却下されてたんです。「こういうのはウチでは……」って。それで思いあまっていちど編集部を訪ねまして、編集者の意見を聞いて修正したのが単行本になった作品でした。それで、そのころボツにされていたのが、今回発表されることになったようなものだったんですね。だからそのころから、単行本用の漫画と平行して、こういうのをずっと描いていたんです。ただ、編集者の意見に従わないと本ができないし、そうなると経済的な不安が出てくる。そのあたりがパワー不足の原因になったのかもしれません。いまやっているのが、言ってみれば100%自分の作風なんです。


EARTHBORN CREATURE 1, 2016


SPIRITS, 2012


MERCURIUS, 2012

もともと根本敬さんが好きだったんですが、あれとはちがうかたちの狂気を描きたかったんですね。自分はただの普通の人間なので、普通の人間がまじめに努力して描いた狂気というか。

仕事として他に学習漫画もやったりしてきましたが、それだけで生活できるわけではぜんぜんないので。いまは貯金を取り崩したりしながら、制作に集中しています。

これまで絵の仕事だけで生活が成り立ったことはいちどもないので、暮らしは母とふたり住まいで、なるべく慎ましくやっていくようにしてます。ちゃんと稼げてる状況ではないので、ふざけていてはいけないと思って。もともとは酒も好きだったけど、いまはほとんど飲みません。ぜんぜん遊びにも出ないので、毎日絵を描いてるだけ。そういうストイックな倹約生活をもう14~5年は続けてますが、2011年の東日本大震災では家に被害も出たので、そこからはよりストイックにするようにしていて。でも、そうやって絵に集中していられることが、なにより楽しいんです。


現在の仕事部屋、この机で「ALCHEMICAL GRAPHICS」を描いている


資料の山




本棚まわりのようす
(写真はすべてキクチさんから送っていただいたもの)

絵のモチーフは眠る直前に見た光景とか、いわゆる入眠幻覚ですか、そういう夢ともうつつともいえない状態で見えるものを、急いでメモしたりすることが多いですね。

ただ、ああいう絵ですから、1枚描くのに1ヶ月ぐらいかかってしまう。手を抜くわけにいかないし。以前はもっと短時間で描きまくってたときもあったんですが、見返してみるとやっぱり満足できなくて、手を入れ直したり。むかし描いたのに描き足すことも、ずいぶんやってるんですよ。使ってる素材はずっと同じで、墨汁にポスターカラーの白、あとはボールペンや油性マジックを適宜加えるくらいです。

私には携帯電話もないし、ウェブサイトもひとに頼んでるだけなので、更新も思うようにできない。展覧会などもまったくやってきませんでしたから、今回がほんとうに久しぶり。ただもう時代に乗り遅れてるだけですね。


「ALCHEMICAL GRAPHICS」制作作業中の自画像(本記事のための描き下ろし)

「まじめに努力して描いた狂気」というのが、なるほどすごくよくわかる。ちからまかせのノイズではなくて、気の遠くなる反復練習の上に構築された緻密なプログレッシブ・アルバムのような。同時にそこには「狂気をまじめに努力して描く」という、それ自体が狂気へと向かうようなドライブもあって。

誉められもせず、苦にもされず。野原の松の林の陰の茅葺き小屋のかわりに、茨城の片隅の実家の一室にいて、自分だけのルールを愚直に守りながら、毎日絵に向かう画家。

アートで勝とうとすることは難しい。でも「勝ち」を思いさえしなければ、そこには「負け」もない。

だれにも知られず、知られようともしないまま、こんなイメージを紡ぎ続ける図像の錬金術師が、ここにいたのだった。


ART SCHOOL IN MY BRAIN 2, 2015


SEARCH A NEW HARMONEY, 2014


ANCIENT PROPHETS, 2014


FISH, 2013


DOLLS 3, 2017


READING, 2013


INSIDE OF THE FACTORY, 2015


STORYTELLER, 2017


BELVEDERE, 2015


TRESPASSSER, 2012


SCORPIOID LOCUST, 2015


GOMORRAH, 2014


EPITAPH, 2011

なお作品集では、かつて『HETA-UMA / MANGARO』展を南仏マルセイユとセットでオーガナイズした、こちらもかなりクレイジーな出版芸術集団ル・デルニエ・クリの親分パキート・ボリノが、今回は作品集の表紙デザインを担当。そのブルータルなデザイン感覚が、キクチヒロノリの絵に沈殿する暗いエネルギーに、さらなる圧力を加えているようでもある。


『ALCHEMICAL GRAPHICS』HIDENORI KIKUCHI
タコシェ刊 220mm×290mm 96ページ
通販はこちらから:http://taco.shop-pro.jp/?tid=3&mode=f11

キクチヒロノリ個展 ALCHEMICAL GRAPHICS
~5月 10日まで開催中
@中野タコシェ
http://tacoche.com/

5月1日(水)14:00すぎから夕方まで、キクチヒロノリさんが在店!

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ROADSIDE LIBRARY
天野裕氏 写真集『わたしたちがいたところ』
(PDFフォーマット)

ロードサイダーズではおなじみの写真家・天野裕氏による初の電子書籍。というか印刷版を含めて初めて一般に販売される作品集です。

本書は、定価10万円(税込み11万円)というかなり高価な一冊です。そして『わたしたちがいたところ』は完成された書籍ではなく、開かれた電子書籍です。購入していただいたあと、いまも旅を続けながら写真を撮り続ける天野裕氏のもとに新作が貯まった時点で、それを「2024年度の追加作品集」のようなかたちで、ご指定のメールアドレスまで送らせていただきます。

旅するごとに、だれかと出会いシャッターを押すごとに、読者のみなさんと一緒に拡がりつづける時間と空間の痕跡、残香、傷痕……そんなふうに『わたしたちがいたところ』とお付き合いいただけたらと願っています。

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ROADSIDE LIBRARY vol.006
BED SIDE MUSIC――めくるめくお色気レコジャケ宇宙(PDFフォーマット)

稀代のレコード・コレクターでもある山口‘Gucci’佳宏氏が長年収集してきた、「お色気たっぷりのレコードジャケットに収められた和製インストルメンタル・ミュージック」という、キワモノ中のキワモノ・コレクション。

1960年代から70年代初期にかけて各レコード会社から無数にリリースされ、いつのまにか跡形もなく消えてしまった、「夜のムードを高める」ためのインスト・レコードという音楽ジャンルがあった。アルバム、シングル盤あわせて855枚! その表ジャケットはもちろん、裏ジャケ、表裏見開き(けっこうダブルジャケット仕様が多かった)、さらには歌詞・解説カードにオマケポスターまで、とにかくあるものすべてを撮影。画像数2660カットという、印刷本ではぜったいに不可能なコンプリート・アーカイブです!

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ROADSIDE LIBRARY vol.005
渋谷残酷劇場(PDFフォーマット)

プロのアーティストではなく、シロウトの手になる、だからこそ純粋な思いがこめられた血みどろの彫刻群。

これまでのロードサイド・ライブラリーと同じくPDF形式で全289ページ(833MB)。展覧会ではコラージュした壁画として展示した、もとの写真280点以上を高解像度で収録。もちろんコピープロテクトなし! そして同じく会場で常時上映中の日本、台湾、タイの動画3本も完全収録しています。DVD-R版については、最近ではもはや家にDVDスロットつきのパソコンがない!というかたもいらっしゃると思うので、パッケージ内には全内容をダウンロードできるQRコードも入れてます。

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書籍版では掲載できなかった別カットもほとんどすべて収録してあるので、これは我が家のフィルム収納箱そのものと言ってもいい

電子書籍版『TOKYO STYLE』の最大の特徴は「拡大」にある。キーボードで、あるいは指先でズームアップしてもらえれば、机の上のカセットテープの曲目リストや、本棚に詰め込まれた本の題名もかなりの確度で読み取ることができる。他人の生活を覗き見する楽しみが『TOKYO STYLE』の本質だとすれば、電書版の「拡大」とはその密やかな楽しみを倍加させる「覗き込み」の快感なのだ――どんなに高価で精巧な印刷でも、本のかたちではけっして得ることのできない。

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伝説のグランドキャバレー・ベラミ・・・そのステージを飾った踊り子、芸人たちの写真コレクション・アルバムがついに完成!

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――ラブホの夢は夜ひらく

新風営法などでいま絶滅の危機に瀕しつつある、遊びごころあふれるラブホテルのインテリアを探し歩き、関東・関西エリア全28軒で撮影した73室! これは「エロの昭和スタイル」だ。もはや存在しないホテル、部屋も数多く収められた貴重なデザイン遺産資料。『秘宝館』と同じく、書籍版よりも大幅にカット数を増やし、オリジナルのフィルム版をデジタル・リマスターした高解像度データで、ディテールの拡大もお楽しみください。
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すべてのカットが拡大に耐えられるよう、777ページページで全1.8ギガのメガ・サイズ電書! 通常の電子書籍よりもはるかに高解像度のデータで、気になるディテールもクローズアップ可能です。
1990年代の撮影はフィルムだったため、今回は掲載するすべてのカットをスキャンし直した「オリジナルからのデジタル・リマスター」。これより詳しい秘宝館の本は存在しません!

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70枚のTシャツと、70とおりの物語。
あなたにも〈捨てられないTシャツ〉ありませんか? あるある! と思い浮かんだあなたも、あるかなあと思ったあなたにも読んでほしい。読めば誰もが心に思い当たる「なんだか捨てられないTシャツ」を70枚集めました。そのTシャツと写真に持ち主のエピソードを添えた、今一番おシャレでイケてる(?)“Tシャツ・カタログ"であるとともに、Tシャツという現代の〈戦闘服〉をめぐる“ファッション・ノンフィクション"でもある最強の1冊。 70名それぞれのTシャツにまつわるエピソードは、時に爆笑あり、涙あり、ものすんごーい共感あり……読み出したら止まらない面白さです。

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圏外編集者

編集に「術」なんてない。
珍スポット、独居老人、地方発ヒップホップ、路傍の現代詩、カラオケスナック……。ほかのメディアとはまったく違う視点から、「なんだかわからないけど、気になってしょうがないもの」を追い続ける都築響一が、なぜ、どうやって取材し、本を作ってきたのか。人の忠告なんて聞かず、自分の好奇心だけで道なき道を歩んできた編集者の言葉。
多数決で負ける子たちが、「オトナ」になれないオトナたちが、周回遅れのトップランナーたちが、僕に本をつくらせる。
編集を入り口に、「新しいことをしたい」すべてのひとの心を撃つ一冊。

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書評2006-2014

こころがかゆいときに読んでください
「書評2006-2014」というサブタイトルのとおり、これは僕にとって『だれも買わない本は、だれかが買わなきゃならないんだ』(2008年)に続く、2冊めの書評集。ほぼ80冊分の書評というか、リポートが収められていて、巻末にはこれまで出してきた自分の本の(編集を担当した作品集などは除く)、ごく短い解題もつけてみた。
このなかの1冊でも2冊でも、みなさんの「こころの奥のかゆみ」をスッとさせてくれたら本望である。

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独居老人スタイル

あえて独居老人でいること。それは老いていくこの国で生きのびるための、きわめて有効なスタイルかもしれない。16人の魅力的な独居老人たちを取材・紹介する。
たとえば20代の読者にとって、50年後の人生は想像しにくいかもしれないけれど、あるのかないのかわからない「老後」のために、いまやりたいことを我慢するほどバカらしいことはない――「年取った若者たち」から、そういうスピリットのカケラだけでも受け取ってもらえたら、なによりうれしい。

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ヒップホップの詩人たち

いちばん刺激的な音楽は路上に落ちている――。
咆哮する現代詩人の肖像。その音楽はストリートに生まれ、東京のメディアを遠く離れた場所から、先鋭的で豊かな世界を作り続けている。さあ出かけよう、日常を抜け出して、魂の叫びに耳を澄ませて――。パイオニアからアンダーグラウンド、気鋭の若手まで、ロングインタビュー&多数のリリックを収録。孤高の言葉を刻むラッパー15人のすべて。

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東京右半分

2012年、東京右傾化宣言!
この都市の、クリエイティブなパワー・バランスは、いま確実に東=右半分に移動しつつある。右曲がりの東京見聞録!
576ページ、図版点数1300点、取材箇所108ヶ所!

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東京スナック飲みある記
ママさんボトル入ります!

東京がひとつの宇宙だとすれば、スナック街はひとつの銀河系だ。
酒がこぼれ、歌が流れ、今夜もたくさんの人生がはじけるだろう、場末のミルキーウェイ。 東京23区に、23のスナック街を見つけて飲み歩く旅。 チドリ足でお付き合いください!

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