music

妄想カセットテープ・デイズ――「もしカセットテープでリリースされていたら?」 そんな妄想に突き動かされ、365日、この世には存在しない妄想カセットテープを作り続ける男が長崎にいた!(文:薮下“YABBY”晃正)

飲み屋のテーブルに、大きな紙袋いっぱいのカセットテープが広がっていた。手に取るとそれは生テープではなくて、ちゃんとラベルや、開けてみれば曲名リストまでついているのだったが、かぎりなく商品っぽいようでいて、なにか微妙な違和感が漂っている。ああ、こんなのもカセットになってたんだと思うが、これ本物?と疑う気持ちもあり、でも自分がコレクターではないだけに断言できず、見るほどにわけがわからなくなっていく...

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LATEST ISSUE
最新号 2019年03月20日 Vol.348

food & drink

Neverland Diner 二度と行けないあの店で 58『飯能、おにぎりと磯辺餅だけの店』古賀及子(会社員)

なにを頼んだらいいのかまるでわからない。メニューをなんどみても見当がつかずどうしたものかとても困惑した。店は埼玉県の飯能駅に近い商店街にあった。店名や詳しい場所は覚えていない。私は小学5年生で、放課後だったか休日だったか、その日ははーちゃんという同級生の女の子と一緒だった。

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design

イメージの散歩者、杉浦非水

これからずいぶん騒がしくなりそうな皇居に面して、しかし周囲は気の早い桜が蕾をほころばせつつある、のどかな竹橋の国立近代美術館でいま開催中なのが『イメージ・コレクター 杉浦非水展』。大正から昭和にかけて和風アール・ヌーボーのスタイルで一世を風靡、ポスターや雑誌の表紙、書籍の装幀など多くの商業美術作品で優美なデザインを展開した、日本におけるグラフィック・デザイナーの草分けの大規模回顧展である。多摩帝国美術学校(現:多摩美術大学)の創設に参加し、美術教育家としても多くの業績を残したが、いまどれほどのひとがその名を知るだろうか。

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photography

地下台北の眼

先週号『圏外でつながった台湾』のなかで、台北きってのアンダーグラウンド中古レコードショップ「先行一車」で出会った大阪LVDB BOOKSのことを少しだけ書いた。LVDB BOOKSは大阪東住吉にあるインディペンデント・ブックストア。空襲で焼け残ったという古い住宅街の、築80年の一軒家を使って、しかし外からはまるで本屋とわからない店構えで営業しているLVDB――ちなみに店名はアキ・カウリスマキの映画『ラ・ヴィ・ド・ボエーム』の頭文字で、特に意味はないが、なるべく憶えにくい店名にしたかったとのこと――では、いま台北の若手写真家・陳藝堂(チェン・イータン)と、本メルマガ2015年7月22日号『写真の寝場所』で特集した大阪の写真家・赤鹿麻耶(あかしか・まや)の二人展を開催中だ。

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travel

シカクたけしげの「ZINE世界紀行」第1回ZINEDAY TAIPEIレポート編(写真・文:たけしげみゆき)

初めて知ったころは梅田に近い中津商店街にあった小さなお店が、さらに下町感覚満載の此花区梅香に移転して、いまや大阪ミニコミ・リトルプレスの聖地として君臨する「シカク」。店長のたけしげみゆきさんが、台北のインディーズ出版シーンを案内する短期集中特別連載! さあ、どこに連れてってくれるんでしょう。

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travel

Back in the ROADSIDE USA 101 Old West Miniature Village, Cody / Elkhorn Arch, Afton, WY

イエローストーン国立公園の西側からの入口として訪れる人の多いコーディ。画家のジャクソン・ポロックの出身地でもあり、町の中心部には年間20万人以上が訪れるというバッファロー・ビル・ヒストリカル・センターが世界最大、最良のウェスタン・コレクションを誇っている。コーディという町の名前自体、この地の開発に力を尽くしたウィリアム・“バッファロー・ビル”・コーディの名をとったものだ。

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photography

イギリスの出口はどこに

ニュースを読むたびに不可解さが増すばかりのブレグジット問題。いつまでも先送りしておくわけにもいかないだろうし、どうなるんでしょうか。長い友人である写真家・金玖美(Koomi Kim)さんは、いまやファッションやポートレートで大人気ですが、いまから20年ちょっと前にマガジンハウスで働きはじめ、POPEYEやan・anの写真を撮っていたころ知り合いました。当時から仕事のかたわら、バンコクに通ってキックボクシングのジムに入り浸ったり、変わった作品を撮影してましたが、2004年には忙しい出版社生活を終わりにしてロンドンに移住。4年間滞在したあと帰国して、フリーランス・フォトグラファーとして活躍中です。そんな金さんがこつこつ通って撮りためたイギリスの、ふつうの場所のふつうのひとたちが一冊の写真集にまとまって、今月末に発刊。あわせて写真展が開催され、僕との公開対談も予定されてます。当初は「ブレグジットの期限にあわせてリリース!」というつもりだったらしいのが、こんな混迷状態に突入するとは……笑。

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AFTER HOURS
編集後記 : 今週も最後までお付き合いありがとうございました。気に入ってもらえた記事、あったでしょうか。

この後記を書いてるのは火曜日の午後、大阪の外れのコンビニのイートイン・コーナー。毎回ぎりぎりだけど、いつもなんとか間に合っちゃうのが自分でも不思議です。 今週はLVDB BOOKSとシカクという、大阪のインディペンデント書店がそれぞれ、台北のことを寄稿してくれました。ほんとに偶然、タイミングが重なったんですが、東京とはまたちがうグルーヴを感じるようで、うれしいプレゼントになりました。

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BACK NUMBERS
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BOOKS

ROADSIDE LIBRARY vol.005
渋谷残酷劇場(PDFフォーマット)

プロのアーティストではなく、シロウトの手になる、だからこそ純粋な思いがこめられた血みどろの彫刻群。

これまでのロードサイド・ライブラリーと同じくPDF形式で全289ページ(833MB)。展覧会ではコラージュした壁画として展示した、もとの写真280点以上を高解像度で収録。もちろんコピープロテクトなし! そして同じく会場で常時上映中の日本、台湾、タイの動画3本も完全収録しています。DVD-R版については、最近ではもはや家にDVDスロットつきのパソコンがない!というかたもいらっしゃると思うので、パッケージ内には全内容をダウンロードできるQRコードも入れてます。

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ROADSIDE LIBRARY vol.004
TOKYO STYLE(PDFフォーマット)

書籍版では掲載できなかった別カットもほとんどすべて収録してあるので、これは我が家のフィルム収納箱そのものと言ってもいい

電子書籍版『TOKYO STYLE』の最大の特徴は「拡大」にある。キーボードで、あるいは指先でズームアップしてもらえれば、机の上のカセットテープの曲目リストや、本棚に詰め込まれた本の題名もかなりの確度で読み取ることができる。他人の生活を覗き見する楽しみが『TOKYO STYLE』の本質だとすれば、電書版の「拡大」とはその密やかな楽しみを倍加させる「覗き込み」の快感なのだ――どんなに高価で精巧な印刷でも、本のかたちではけっして得ることのできない。

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ROADSIDE LIBRARY vol.003
おんなのアルバム キャバレー・ベラミの踊り子たち(PDFフォーマット)

伝説のグランドキャバレー・ベラミ・・・そのステージを飾った踊り子、芸人たちの写真コレクション・アルバムがついに完成!

かつて日本一の石炭積み出し港だった北九州市若松で、華やかな夜を演出したグランドキャバレー・ベラミ。元従業員寮から発掘された営業用写真、およそ1400枚をすべて高解像度スキャンして掲載しました。データサイズ・約2ギガバイト! メガ・ボリュームのダウンロード版/USB版デジタル写真集です。
ベラミ30年間の歴史をたどる調査資料も完全掲載。さらに写真と共に発掘された当時の8ミリ映像が、動画ファイルとしてご覧いただけます。昭和のキャバレー世界をビジュアルで体感できる、これ以上の画像資料はどこにもないはず! マンボ、ジャズ、ボサノバ、サイケデリック・ロック・・・お好きな音楽をBGMに流しながら、たっぷりお楽しみください。

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ROADSIDE LIBRARY vol.002
LOVE HOTEL(PDFフォーマット)

――ラブホの夢は夜ひらく

新風営法などでいま絶滅の危機に瀕しつつある、遊びごころあふれるラブホテルのインテリアを探し歩き、関東・関西エリア全28軒で撮影した73室! これは「エロの昭和スタイル」だ。もはや存在しないホテル、部屋も数多く収められた貴重なデザイン遺産資料。『秘宝館』と同じく、書籍版よりも大幅にカット数を増やし、オリジナルのフィルム版をデジタル・リマスターした高解像度データで、ディテールの拡大もお楽しみください。
円形ベッド、鏡張りの壁や天井、虹色のシャギー・カーペット・・・日本人の血と吐息を桃色に染めあげる、禁断のインテリアデザイン・エレメントのほとんどすべてが、ここにある!

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ROADSIDE LIBRARY vol.001
秘宝館(PDFフォーマット)

――秘宝よ永遠に

1993年から2015年まで、20年間以上にわたって取材してきた秘宝館。北海道から九州嬉野まで11館の写真を網羅し、書籍版では未収録のカットを大幅に加えた全777ページ、オールカラーの巨大画像資料集。
すべてのカットが拡大に耐えられるよう、777ページページで全1.8ギガのメガ・サイズ電書! 通常の電子書籍よりもはるかに高解像度のデータで、気になるディテールもクローズアップ可能です。
1990年代の撮影はフィルムだったため、今回は掲載するすべてのカットをスキャンし直した「オリジナルからのデジタル・リマスター」。これより詳しい秘宝館の本は存在しません!

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捨てられないTシャツ

70枚のTシャツと、70とおりの物語。
あなたにも〈捨てられないTシャツ〉ありませんか? あるある! と思い浮かんだあなたも、あるかなあと思ったあなたにも読んでほしい。読めば誰もが心に思い当たる「なんだか捨てられないTシャツ」を70枚集めました。そのTシャツと写真に持ち主のエピソードを添えた、今一番おシャレでイケてる(?)“Tシャツ・カタログ"であるとともに、Tシャツという現代の〈戦闘服〉をめぐる“ファッション・ノンフィクション"でもある最強の1冊。 70名それぞれのTシャツにまつわるエピソードは、時に爆笑あり、涙あり、ものすんごーい共感あり……読み出したら止まらない面白さです。

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圏外編集者

編集に「術」なんてない。
珍スポット、独居老人、地方発ヒップホップ、路傍の現代詩、カラオケスナック……。ほかのメディアとはまったく違う視点から、「なんだかわからないけど、気になってしょうがないもの」を追い続ける都築響一が、なぜ、どうやって取材し、本を作ってきたのか。人の忠告なんて聞かず、自分の好奇心だけで道なき道を歩んできた編集者の言葉。
多数決で負ける子たちが、「オトナ」になれないオトナたちが、周回遅れのトップランナーたちが、僕に本をつくらせる。
編集を入り口に、「新しいことをしたい」すべてのひとの心を撃つ一冊。

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ROADSIDE BOOKS
書評2006-2014

こころがかゆいときに読んでください
「書評2006-2014」というサブタイトルのとおり、これは僕にとって『だれも買わない本は、だれかが買わなきゃならないんだ』(2008年)に続く、2冊めの書評集。ほぼ80冊分の書評というか、リポートが収められていて、巻末にはこれまで出してきた自分の本の(編集を担当した作品集などは除く)、ごく短い解題もつけてみた。
このなかの1冊でも2冊でも、みなさんの「こころの奥のかゆみ」をスッとさせてくれたら本望である。

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独居老人スタイル

あえて独居老人でいること。それは老いていくこの国で生きのびるための、きわめて有効なスタイルかもしれない。16人の魅力的な独居老人たちを取材・紹介する。
たとえば20代の読者にとって、50年後の人生は想像しにくいかもしれないけれど、あるのかないのかわからない「老後」のために、いまやりたいことを我慢するほどバカらしいことはない――「年取った若者たち」から、そういうスピリットのカケラだけでも受け取ってもらえたら、なによりうれしい。

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ヒップホップの詩人たち

いちばん刺激的な音楽は路上に落ちている――。
咆哮する現代詩人の肖像。その音楽はストリートに生まれ、東京のメディアを遠く離れた場所から、先鋭的で豊かな世界を作り続けている。さあ出かけよう、日常を抜け出して、魂の叫びに耳を澄ませて――。パイオニアからアンダーグラウンド、気鋭の若手まで、ロングインタビュー&多数のリリックを収録。孤高の言葉を刻むラッパー15人のすべて。

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東京右半分

2012年、東京右傾化宣言!
この都市の、クリエイティブなパワー・バランスは、いま確実に東=右半分に移動しつつある。右曲がりの東京見聞録!
576ページ、図版点数1300点、取材箇所108ヶ所!

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東京スナック飲みある記
ママさんボトル入ります!

東京がひとつの宇宙だとすれば、スナック街はひとつの銀河系だ。
酒がこぼれ、歌が流れ、今夜もたくさんの人生がはじけるだろう、場末のミルキーウェイ。 東京23区に、23のスナック街を見つけて飲み歩く旅。 チドリ足でお付き合いください!

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