電子画像集第4弾『TOKYO STYLE』リリース!


2016年7月にリリースした『秘宝館』から始まったロードサイド・ライブラリー。『ラブホテル』、『おんなのアルバム キャバレー・ベラミの踊り子たち』と続いて、ついに第4弾『TOKYO STYLE』が完成!

『TOKYO STYLE』が最初の大判写真集として世に出たのが1993年。実際に撮影で東京都内を原チャリで走り回っていたのが1991年あたりだったから、今年はあれからちょうど25年、四半世紀。世界があれからますます不景気になり、不安定になって、貧富の格差が開いていることだけは確かだ。日本は前よりずいぶん暮らしにくくなったろうし、大災害にも襲われた。同時に多くのひとが前よりずいぶん消費欲にも、所有欲にも、勝ち組を目指そうという野心にも惑わされなくなってきた気がする。




オリジナルの大判写真集はもう古書店でしか手に入らないけれど(それも美本はまず見かけない)、文庫版はいまも絶版になることなく、ちくま文庫で販売中だ。それなのに電子書籍版を出させてもらったのは、ロードサイド・ライブラリーで試してきたPDFによる高解像度画像集というフォーマットに、僕の仕事では『TOKYO STYLE』ほどうまく適合するコンテンツはないと思ったから。ライブラリーを始めるときから、いつかはこれをやってみたいと考えていた、念願の一冊である。

これまでダウンロード版やUSB版で購入してくれたひとはおわかりかと思うし、この記事でもある程度は体験できるように、電子書籍版『TOKYO STYLE』の最大の特徴は「拡大」にある。キーボードで、あるいは指先でズームアップしてもらえれば、机の上のカセットテープの曲目リストや、本棚に詰め込まれた本の題名もかなりの確度で読み取ることができる。他人の生活を覗き見する楽しみが『TOKYO STYLE』の本質だとすれば、電書版の「拡大」とはその密やかな楽しみを倍加させる「覗き込み」の快感なのだ――どんなに高価で精巧な印刷でも、本のかたちではけっして得ることのできない。もちろん電書版でページ数に制限はないから、書籍版では掲載できなかった別カットもほとんどすべて収録してあるので、これは我が家のフィルム収納箱そのものと言ってもいい。なので前の3冊と同じく、812ページ、高圧縮技術を使用してなお600メガバイトに近いメガボリュームのデジタルリミックス版になっている。





ROADSIDE LIBRARY vol.004:TOKYO STYLE

都築響一 著

PDFフォーマット  全812ページ(585MB)
ダウンロード版 2,000円(税別)
特製USBメモリ版 3,500円(税別)+送料360円 [ISBN:978-4-9910880-3-2]

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オトナの漫画とテレビ番組に関する記事を書いて生活するライター。なんの飾り気もない寝室の居心地よさ。


片側5車線、高速道路も通るメイン・ストリートに面した古いビルに住む、ミュージシャン志望のアルバイト生活者。トラックが通るたびに部屋は揺れるが、すぐに慣れてしまったし、1階が24時間オープンのコンビニなのがとても便利。三畳しかない部屋は楽器とステレオでほぼ満杯で、布団を敷くスペースが足りない。考えた末、布団の半分を押し入れの中に敷き込んで寝ている。

四半世紀を隔てて甦った、100人近くの参加者たちのくらしを眺め返していると、さまざまな思いが胸をよぎる――

カタツムリよりもヤドカリのように

あのころは2年ほどの京都生活を終えて東京に戻り、雑誌に記事を書いて原稿料が入るたびにフィルムを買っていた。原チャリの足元にカメラバッグを置き、三脚を背中に背負って東京中を走り回って撮影した部屋が約100軒。それが京都書院から分厚い写真集になったのが1993年のこと。3年後の1996年には文庫本になって、と思う間もなく京都書院が倒産してしまい、7年経って筑摩書房から文庫となって再出発。そのたびに新しいあとがきを書いてきたが、まさかあの原チャリでふらふら走っていた日々から25年経ってもういちど、4つめの新しいあとがきを書くことになろうとは。


高校卒業後、ミュージシャンを目指して荷物を小さなバイクに積み、九州から1週間以上かかって上京した男性。郷里でそうだったようにまわりに緑が欲しくて、多摩川のそばに見つけたアパート。まだ音楽では生活できないので、郷里から一緒に上京したバンド仲間たちと毎日工事現場で働いている。部屋に家具らしい家具はひとつもない。必要なものは全部、床に並べておく。


都内でも有数の超高級住宅地、広尾に残る昔ながらの木造住宅。3万円かそこら出せば、風呂なしトイレ共同の三畳ひと間とはいえ見つけるのが難しくないのは、すぐそばの超高級マンションが月家賃百万以上という例も珍しくないだけに不思議な気分がする。若いデザイナーにの部屋主は帽子やアクセサリーをこつこつ作っては売り、日本舞踊と長唄を習ってストレス・ゼロ。「いままでたくさん引っ越したけど、トイレのついてるお部屋はひとつもなかった」と豪快に笑っていた。

最初の写真集は大判ハードカバーで1万2000円もしたから、文庫になって手軽に手に取ってもらえるようになったのはうれしかったが、たとえばコタツの上とか本棚の中味とか細かいところを見てほしいのに、どうしても図版が小さくなってしまうのが悔しかった。数年前から電子書籍の企画やお誘いはあったけれど、一般的な電子書籍のフォーマットでは、写真が大きくきれいに見えるかどうかは、読む側のデバイスによってしまう。デジタルデータなのだから、気になる部分を拡大して見たりといった、紙の本とはちがう見せ方ができるはずなのに、それが現状では意外に難しい。なにか方法はないかと悩んだすえに、去年とうとう「手づくり・手売り電子書籍」しかないと決断し、ROADSIDE LIBRARYをスタートさせることになって、ささやかではあるけれど、ようやく自分の思う本来の電子書籍のかたちで『TOKYO STYLE』を、こんなふうに甦らせることができた。

25年前に大判カメラで撮影したフィルムを今回はすべてスキャンし直し、退色や色かぶりを補正した、これはいわばデジタルリマスター版のTOKYO STYLEだ。全部で2ギガバイト近い、電子書籍としては非常識なサイズではあるが、そのぶんどの写真もかなりアップに耐えられるようになっている。気になる本、レコード、テーブルの上、冷蔵庫の中・・・いろんなディテールを覗き見してもらえたらうれしい。




学校近くに見つけた長屋式の木造アパートに住む、短大の女子学生。6畳ひと間、トイレ、風呂共同で家賃1万8000円。学校まで毎日自転車で通う。小演劇の熱狂的なファンで、壁は劇団のポスターや写真で埋め尽くされている。とにかく掃除、整理整頓が大の苦手なので、毎日のように学校の後輩が部屋の整頓と御飯づくりに来てくれるのがなにより大助かり。

1990年代初頭の日本とは、バブルが崩壊した時期だった。家賃100万円だった超高級マンションは60万円に下がったけれど、バブルのピークに家賃3万円だった木造アパートは、バブルが崩壊してもやっぱり3万円のままで、25年後のいまでも3万円のままだろう。景気や時代に影響されるのは「持てるひとびと」の暮らしであって、「持たざるひとびと」の暮らしはそんなに変化がない。所有しないことの強みはそこにあるので、本書に出ているような部屋はいまだってたくさん、そこらじゅうに見つかるはずだ。

とはいえこうして四半世紀ぶりに写真を見直してみると、変わったなあと実感する部分もたしかにある。テレビはブラウン管だったし、そこに室内アンテナもときどきついていたり、VHSビデオプレーヤーが組み込まれたテレビデオだったりもした。リモコンよりも「万能棒」が活躍していた部屋もあった。イケアもなかったから、家具はいまよりバラバラなテイストだったし、やたらと洋服の山や洗濯物が目立つのは、ユニクロみたいなファストファッションがなかった時代に、みんな服をもっと大切にしていたからだとも思う。

台所に新聞紙の束なんていまは見ないし、ファンシーケースのような昭和スタイルの家具もすでに絶滅状態だろう。ときどきトイレも撮影したが、この本にウォッシュレットはひとつも写っていない。パソコンもノートではなく箱形、そしてなにより携帯電話がここにはない。あるのは固定電話、留守電レコーダー、ファックス――これは僕らがインターネット・コミュニケーション時代に飲み込まれる直前の姿である。


携帯がないということは、SNSがないということ。だれかと話したかったら固定電話にかけて、つながらなければ留守電にメッセージを吹き込む。込み入った用件は紙に書いてファックスで送る。家に帰ってきたらそれを聞くか見るかして、相手に電話をかけ直す。LINEやツイッターのDMが携帯に届いて、すぐさま折り返さないと「既読スルー」と非難を浴びる、そういうスピード感に縛られてしまったいま、TOKYO STYLEの部屋にそこはかとなく漂う牧歌的な感覚は、実は部屋のシンプルさではなく、ライフスタイルのシンプルさにあるのではないかと、フィルムをスキャンしながら気がついた。SNSとは言うまでもなくソーシャル・ネットワーキング・サービスの略だが、ここにあるのは僕らがソーシャルなネットワークに組み込まれる以前の暮らし、ということでもある。






DJ見習い少年が住む三畳ひと間の木造アパート。トイレも風呂もついていないが、仕事が多い新宿から歩いて帰れるエリアで2万7千円という家賃は魅力的である。常人とは生活時間帯が正反対なので電話は持たず、ポケットベルで連絡はすます。呼ばれれば近くの公衆電話に走り、出たくなければ放っておく。ちなみにこの物件は番地がない、都心のエアポケット。住民登録ができないかわりに税金もない。

表現のデジタル化やインターネット・コミュニケーションがもたらした意識革命は決定的だし、僕自身その恩恵に頼って仕事をしているので、いまさら写真をデジタルではなくフィルムで撮ろうとか、電子書籍ではなく印刷本の写真集じゃなきゃいやだとか、あえて携帯を持たないとか、文章は原稿用紙に手書きとか、そういう人間になろうとは思わない。アナログからデジタルに変換された情報の総体が、この本なのだし。ただ、世の流れと一緒にスピードアップするのは簡単だけど、流れに抗してスピードダウンするのはとても難しい。

いつかふたたび、僕らは駆け足をやめて、ゆっくり歩くように暮らすことができるだろうか。25年前と現在と、狭い部屋の見かけはたいして変わらないかもしれないけれど、たくさんの部屋を見ているうちに、なんだかいまとは感覚の脈拍数が、精神のBPMがちがうように思えてこないだろうか。


東京というよりむしろ香港を思わせる駅前雑居ビルの中、四畳半ひと間の部屋に住むコンピュータ・プログラマー。風呂なし、トイレは各フロアにひとつ、使用時は自分のトイレット・ペーパーを持っていく。働くのは月に10日ほど、あとは酒とクラシック音楽と哲学書に浸る。毎晩のように通うバーから歩いて帰れる距離で、布団が敷けるだけのスペースがあればいい、だからこの部屋で充分という。


美術大学に通っていたころからの木造アパートに、そのまま住み続けているアーティスト。四畳半ひと間、風呂なし、トイレ共同だが、窓が隣家の広い庭に面していて、それほど閉塞感はない。このひと部屋で絵を描き、他の住人が出払う昼間には趣味のクラシック音楽を聴き、夜は立てかけたキャンバスの隙間に布団を敷いて寝る生活が、もう10年近く続いている。手前の洗面器がお風呂セット、これで銭湯に通う。


テレビのドキュメンタリー番組の制作で年の半分以上は海外生活。それもアフリカやアジアの奥地にひとりでビデオを担いで入り、現地でクルーを雇い2ヶ月、3ヶ月にわたる撮影旅行をこなすタフなフリーランス・カメラマン。だから東京のベースは出来るだけ安く、寝られればそれでいいというわけで電車の線路すぐ脇の、古びたアパートの一室を借りている。鍵もかけたことがないし、いつでも友達がひとりかふたり居候や留守番役に泊まっている。

なにしろ25年前に取材した本なので、登場してもらったひとたちのほとんどはずっと連絡がつかないでいる。「カタツムリでなくヤドカリであれ」と言ったのは生涯旅人だった寺山修司だが、オリジナルの写真集から文庫版が出る3年ほどのあいだに、本書の登場人物の9割近くはすでに引っ越してしまっていた。これだけの歳月を経たいま、みんないったいどこでどうしているだろう。もし本書を手に取る機会があって、登場してくれたご本人や、お心当たりのあるかたがいらっしゃったら、ぜひご一報いただきたい。そしてここでもういちど、おそらく最後の「あとがき」を書く機会に、登場していただいたすべてのみなさまにこころからの感謝を捧げる。どんなかたちであっても、どこにいても、日々を楽しんでくれていますように。




ファッションショーの運営をする会社に勤める男性。。ベッドの横には友達からもらった三輪車があるが、これはサイドテーブルの役目を果たす。飲み物を乗せるところもあり、ハンドルにぶら下がったコンビニ袋はゴミ箱代わりになるし、どこへでも引っぱって動かせるのが便利。


偶然、同じ部屋に住んでいた女性が本を見て連絡をくれて、『TOKYO STYLE』から18年後に撮影した写真! 電子書籍版で初収録される写真やエッセイも多数あり。


明治時代に建てられた、木造3階建て全70室の威風堂々とした下宿屋。学生あり、学生時代からずっと借りている人あり、お年寄りあり、セカンドルームにしている人あり、入居者はさまざま。共同便所、共同炊事場など館内すべて掃除が行き届き、きれいに保たれている。家賃は2万円前後と格安。火災への気配りはひとしお。毎晩管理人が「火の用心」と声を掛けながら廊下を回っているのなどは、現代の東京と思えない風情である。










2011年に取り壊されてしまった本郷館のフォローアップ記事も収録


ROADSIDE LIBRARY vol.004:TOKYO STYLE

都築響一 著

PDFフォーマット  全812ページ(585MB)
ダウンロード版 2,000円(税別)
特製USBメモリ版 3,500円(税別)+送料360円 [978-4-9910880-3-2]

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BOOKS

ROADSIDE LIBRARY
天野裕氏 写真集『わたしたちがいたところ』
(PDFフォーマット)

ロードサイダーズではおなじみの写真家・天野裕氏による初の電子書籍。というか印刷版を含めて初めて一般に販売される作品集です。

本書は、定価10万円(税込み11万円)というかなり高価な一冊です。そして『わたしたちがいたところ』は完成された書籍ではなく、開かれた電子書籍です。購入していただいたあと、いまも旅を続けながら写真を撮り続ける天野裕氏のもとに新作が貯まった時点で、それを「2024年度の追加作品集」のようなかたちで、ご指定のメールアドレスまで送らせていただきます。

旅するごとに、だれかと出会いシャッターを押すごとに、読者のみなさんと一緒に拡がりつづける時間と空間の痕跡、残香、傷痕……そんなふうに『わたしたちがいたところ』とお付き合いいただけたらと願っています。

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ROADSIDE LIBRARY vol.006
BED SIDE MUSIC――めくるめくお色気レコジャケ宇宙(PDFフォーマット)

稀代のレコード・コレクターでもある山口‘Gucci’佳宏氏が長年収集してきた、「お色気たっぷりのレコードジャケットに収められた和製インストルメンタル・ミュージック」という、キワモノ中のキワモノ・コレクション。

1960年代から70年代初期にかけて各レコード会社から無数にリリースされ、いつのまにか跡形もなく消えてしまった、「夜のムードを高める」ためのインスト・レコードという音楽ジャンルがあった。アルバム、シングル盤あわせて855枚! その表ジャケットはもちろん、裏ジャケ、表裏見開き(けっこうダブルジャケット仕様が多かった)、さらには歌詞・解説カードにオマケポスターまで、とにかくあるものすべてを撮影。画像数2660カットという、印刷本ではぜったいに不可能なコンプリート・アーカイブです!

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ROADSIDE LIBRARY vol.005
渋谷残酷劇場(PDFフォーマット)

プロのアーティストではなく、シロウトの手になる、だからこそ純粋な思いがこめられた血みどろの彫刻群。

これまでのロードサイド・ライブラリーと同じくPDF形式で全289ページ(833MB)。展覧会ではコラージュした壁画として展示した、もとの写真280点以上を高解像度で収録。もちろんコピープロテクトなし! そして同じく会場で常時上映中の日本、台湾、タイの動画3本も完全収録しています。DVD-R版については、最近ではもはや家にDVDスロットつきのパソコンがない!というかたもいらっしゃると思うので、パッケージ内には全内容をダウンロードできるQRコードも入れてます。

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ROADSIDE LIBRARY vol.004
TOKYO STYLE(PDFフォーマット)

書籍版では掲載できなかった別カットもほとんどすべて収録してあるので、これは我が家のフィルム収納箱そのものと言ってもいい

電子書籍版『TOKYO STYLE』の最大の特徴は「拡大」にある。キーボードで、あるいは指先でズームアップしてもらえれば、机の上のカセットテープの曲目リストや、本棚に詰め込まれた本の題名もかなりの確度で読み取ることができる。他人の生活を覗き見する楽しみが『TOKYO STYLE』の本質だとすれば、電書版の「拡大」とはその密やかな楽しみを倍加させる「覗き込み」の快感なのだ――どんなに高価で精巧な印刷でも、本のかたちではけっして得ることのできない。

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ROADSIDE LIBRARY vol.003
おんなのアルバム キャバレー・ベラミの踊り子たち(PDFフォーマット)

伝説のグランドキャバレー・ベラミ・・・そのステージを飾った踊り子、芸人たちの写真コレクション・アルバムがついに完成!

かつて日本一の石炭積み出し港だった北九州市若松で、華やかな夜を演出したグランドキャバレー・ベラミ。元従業員寮から発掘された営業用写真、およそ1400枚をすべて高解像度スキャンして掲載しました。データサイズ・約2ギガバイト! メガ・ボリュームのダウンロード版/USB版デジタル写真集です。
ベラミ30年間の歴史をたどる調査資料も完全掲載。さらに写真と共に発掘された当時の8ミリ映像が、動画ファイルとしてご覧いただけます。昭和のキャバレー世界をビジュアルで体感できる、これ以上の画像資料はどこにもないはず! マンボ、ジャズ、ボサノバ、サイケデリック・ロック・・・お好きな音楽をBGMに流しながら、たっぷりお楽しみください。

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ROADSIDE LIBRARY vol.002
LOVE HOTEL(PDFフォーマット)

――ラブホの夢は夜ひらく

新風営法などでいま絶滅の危機に瀕しつつある、遊びごころあふれるラブホテルのインテリアを探し歩き、関東・関西エリア全28軒で撮影した73室! これは「エロの昭和スタイル」だ。もはや存在しないホテル、部屋も数多く収められた貴重なデザイン遺産資料。『秘宝館』と同じく、書籍版よりも大幅にカット数を増やし、オリジナルのフィルム版をデジタル・リマスターした高解像度データで、ディテールの拡大もお楽しみください。
円形ベッド、鏡張りの壁や天井、虹色のシャギー・カーペット・・・日本人の血と吐息を桃色に染めあげる、禁断のインテリアデザイン・エレメントのほとんどすべてが、ここにある!

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ROADSIDE LIBRARY vol.001
秘宝館(PDFフォーマット)

――秘宝よ永遠に

1993年から2015年まで、20年間以上にわたって取材してきた秘宝館。北海道から九州嬉野まで11館の写真を網羅し、書籍版では未収録のカットを大幅に加えた全777ページ、オールカラーの巨大画像資料集。
すべてのカットが拡大に耐えられるよう、777ページページで全1.8ギガのメガ・サイズ電書! 通常の電子書籍よりもはるかに高解像度のデータで、気になるディテールもクローズアップ可能です。
1990年代の撮影はフィルムだったため、今回は掲載するすべてのカットをスキャンし直した「オリジナルからのデジタル・リマスター」。これより詳しい秘宝館の本は存在しません!

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捨てられないTシャツ

70枚のTシャツと、70とおりの物語。
あなたにも〈捨てられないTシャツ〉ありませんか? あるある! と思い浮かんだあなたも、あるかなあと思ったあなたにも読んでほしい。読めば誰もが心に思い当たる「なんだか捨てられないTシャツ」を70枚集めました。そのTシャツと写真に持ち主のエピソードを添えた、今一番おシャレでイケてる(?)“Tシャツ・カタログ"であるとともに、Tシャツという現代の〈戦闘服〉をめぐる“ファッション・ノンフィクション"でもある最強の1冊。 70名それぞれのTシャツにまつわるエピソードは、時に爆笑あり、涙あり、ものすんごーい共感あり……読み出したら止まらない面白さです。

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圏外編集者

編集に「術」なんてない。
珍スポット、独居老人、地方発ヒップホップ、路傍の現代詩、カラオケスナック……。ほかのメディアとはまったく違う視点から、「なんだかわからないけど、気になってしょうがないもの」を追い続ける都築響一が、なぜ、どうやって取材し、本を作ってきたのか。人の忠告なんて聞かず、自分の好奇心だけで道なき道を歩んできた編集者の言葉。
多数決で負ける子たちが、「オトナ」になれないオトナたちが、周回遅れのトップランナーたちが、僕に本をつくらせる。
編集を入り口に、「新しいことをしたい」すべてのひとの心を撃つ一冊。

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ROADSIDE BOOKS
書評2006-2014

こころがかゆいときに読んでください
「書評2006-2014」というサブタイトルのとおり、これは僕にとって『だれも買わない本は、だれかが買わなきゃならないんだ』(2008年)に続く、2冊めの書評集。ほぼ80冊分の書評というか、リポートが収められていて、巻末にはこれまで出してきた自分の本の(編集を担当した作品集などは除く)、ごく短い解題もつけてみた。
このなかの1冊でも2冊でも、みなさんの「こころの奥のかゆみ」をスッとさせてくれたら本望である。

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独居老人スタイル

あえて独居老人でいること。それは老いていくこの国で生きのびるための、きわめて有効なスタイルかもしれない。16人の魅力的な独居老人たちを取材・紹介する。
たとえば20代の読者にとって、50年後の人生は想像しにくいかもしれないけれど、あるのかないのかわからない「老後」のために、いまやりたいことを我慢するほどバカらしいことはない――「年取った若者たち」から、そういうスピリットのカケラだけでも受け取ってもらえたら、なによりうれしい。

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ヒップホップの詩人たち

いちばん刺激的な音楽は路上に落ちている――。
咆哮する現代詩人の肖像。その音楽はストリートに生まれ、東京のメディアを遠く離れた場所から、先鋭的で豊かな世界を作り続けている。さあ出かけよう、日常を抜け出して、魂の叫びに耳を澄ませて――。パイオニアからアンダーグラウンド、気鋭の若手まで、ロングインタビュー&多数のリリックを収録。孤高の言葉を刻むラッパー15人のすべて。

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東京右半分

2012年、東京右傾化宣言!
この都市の、クリエイティブなパワー・バランスは、いま確実に東=右半分に移動しつつある。右曲がりの東京見聞録!
576ページ、図版点数1300点、取材箇所108ヶ所!

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東京スナック飲みある記
ママさんボトル入ります!

東京がひとつの宇宙だとすれば、スナック街はひとつの銀河系だ。
酒がこぼれ、歌が流れ、今夜もたくさんの人生がはじけるだろう、場末のミルキーウェイ。 東京23区に、23のスナック街を見つけて飲み歩く旅。 チドリ足でお付き合いください!

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