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2022年09月28日 Vol.518

art

シング・ア・シンプル・ソング ――嶋暎子の昨日・今日・明日

今年1月から4月まで開催された「ニッポン国おかんアート村」(@東京都渋谷公園通りギャラリー)での、新聞紙バッグとコラージュ作品展示が大きな話題となった嶋暎子。嶋さんと出会ったのは展覧会の構成がほぼ固まった10月末のことだった。その出会いによって展示の内容をすっかり書き換えることになった経緯は、2022年2月2日号「おかんアート村の住人たち 1 嶋暎子さんのこと」で詳しく紹介した。 嶋さんと出会えたのはTwitterを眺めていて、世田谷美術館分館・市民ギャラリーで2021年10月27日から31日まで5日間だけ開かれていた「紙の船 嶋暎子個展」を知ったから。「どんなもんだろうなあ」くらいの軽い気持ちで行ってみた展示に驚愕、運良く会場にいらしていた嶋さんともお会いできたのだった。

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music

新連載! フランス雑草音楽図鑑 (文:ショビレヌ・K)

2020年1月、新型コロナウィルスの到来とともにスタートしたショビレヌKさんの不定期連載「新型コロナとフランス・アンダーグラウンドシーン」。前回の第9回が今年4月27日号だったので、早く次が読みたい!というファンのかたもいらっしゃったでしょう。僕もそう!ではありますが、ご存じのとおりフランスを含むヨーロッパ全域ではもはやウィズ・コロナがすっかり定着してしまい、コロナ出現以前の日常が完全復活。そこで新たな趣向で、ショビレヌさんがこれまで出会ったひとたちのことを書いてくれることになりました! 類は友を呼ぶ……じゃないけど、きっとヒトクセフタクセ系の人物が続々登場するはず。「雑草という名の植物はない!」と昭和天皇もおっしゃったそうですし。どんな面々が登場するのか、お楽しみに!

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art

死刑囚表現展 2022

毎年定例のお知らせとなっている「死刑囚表現展」が今年も10月14日から16日までの3日間、東京・入船の松本治一郎記念館で開催される。 このメルマガで最初に死刑囚の絵画作品を紹介したのは、広島市カフェ・テアトロ・アピエルトで開催された展覧会を取材した2012年10月17日配信号「死刑囚の絵展リポート」。それから何度も誌上で紹介する機会があったが、いまだに美術メディアで正当な扱いを受けているとは言いがたいのに、展示会場は毎年たくさんのひとで賑わっている。「アート」と思われていない場所でどんな創作が花開いているのか、専門家ではないひとたちのほうがちゃんとわかっているのだろう。

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2022年09月21日 Vol.517

photography

ウェルカム・トゥ・ザ・ゾンビランド

秋葉原駅地下から出発するつくばエクスプレスで約1時間。終点のつくば駅で降り立ち駅前の公園を抜けると、茨城県つくば美術館がある。美術館と銘打ってはいるがここは県営の貸しギャラリーで、広々とした会場の半分で日本画の展覧会、もう半分で「わたし/わたしたちのウェルビーイング」というアーティスト13名によるグループ展が、9月13日から19日までの1週間、開かれていた。行った!というひと、どれくらいいるだろうか。 僕がこの展覧会を知ったのは、2021年01月06日号「サバービア・ガーデニング ――前川光平「yard」を見て」で紹介した写真家・前川光平が参加作家に加わっていて、前作「yard」では人家の奇妙な庭や玄関先を撮っていたのが今回は「案山子」がテーマということで、いっそう興味を惹かれたからだった。

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photography

ニュー・シャッター・パラダイス 28  たちぐいそば (写真・文:オカダキサラ)

立ち食いそば屋が私のブームだった時期があります。 街歩きに疲れ小腹がすいたときは、決まって立ち食いそばの店を探しました。 都内の駅の近くにはたいていありましたし、店員さんとの距離感がとても心地よかったのです。 私は常連になることが少し苦手でした。 店員さんに「また来てくれたんですね」と声をかけてもらうとあたふたして、挙動不審になってしまうのです。 美容院などはその最たるもので、美容師さんが話しかけてくれるたびになにか答えなくては…と焦ってしまい冷や汗が止まらなくなります。帰るときは頭はさっぱりするのに反して、服はじっとり心はぐったりしていました。 コミュ障極まれり…

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art

デルニエ・クリを失う前に 2

先月の8月10日号で緊急特集「デルニエ・クリを失う前に」を配信したばかりだが、9月7日号「立ち上がる石の群れに」で紹介した久保田弘成の『根石院展』を10月2日から開催する吉祥寺111 THR丰ONE(スリーワン)でもデルニエ・クリの作品を揃え、存続の危機にある異端の版画工房/デザインスタジオ/マイクロパブリッシャーのサポートが始まった。前回の特集では中野タコシェの中山亜弓さんに、デルニエ・クリと創設者であるパキート・ボニートが置かれている状況と、タコシェでの扱い作品を紹介していただいた。今回はタコシェとは異なるものも多いラインナップで111が扱う作品を、長くデルニエ・クリと関わってきたアート倉持さんに解説していただいた。

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2022年09月14日 Vol.516

art

異性装の日本史

すでにSNSでも話題となり、気になっているひとも多いであろう展覧会が9月3日に渋谷区立松濤美術館で始まったばかりの「装いの力——異性装の日本史」。異性装という言葉は、女装する男性や男装する女性、つまり身にまとう衣服によって性別の壁を越えたときに立ち現れるちからを、神話の時代から現代まで美術史の面から通観しようという、きわめてユニークな展覧会だ。

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music

おかえり TOKYO ATOM 特別編! (文:マーク・ロビンソン)

先週号で1998年4月発行のゼロ号から2001年8月発行の最終号まで、全41冊の紹介&再現を完了した「おかえり TOKYO ATOM」。連載は「ほんとに毎週できるんだろうか……」とマーク・ロビンソンも僕も不安いっぱいのままスタートしたけれど、奇跡的にいちども欠けることなく完走! でも、このまま終わってしまうのはもったいないので、マークに頼んで「マイ・フェバリット・ページ」を選んでもらった。これまで毎週ご覧いただいた、一冊丸ごとを読むのとはまたちがう気分で記事を見てもらえると思う。そして、気になったらメルマガ・サイトのバックナンバー・ページから連載も読み直してください!

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photography

妄想ホテル room:018  ハッピーエンドは終わらない (写真・文:フクサコアヤコ)

その日私は渋谷にいた。 人でごった返すハチ公広場を横切り道玄坂方面に向かう。 この日は夜から雨の予報だったが、スクランブル交差点上空の雲はギリギリのところで持ちこたえていた。 今日は外でも撮るだろうから、何とか最後まで持ってくれるといいな。 私は祈るような気持ちで暗い雲を睨むと振り切るように丸山町のラブホテル街へと足を進めた。

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lifestyle

シブメグの人生小劇場 20  スイートブール (写真・文:シブヤメグミ)

ブルースがパチンと流れる瞬間がある。 友人と自分の気持ちがすれ違った時、大人の事情で頭を下げている時、夜の散歩をしてる時、燻った匂いのお酒を飲んでいる時、盛大にフラれた時、フラれた相手と、なんでもない笑顔で話せるようになった時。 そんな瞬間はあげたらキリがないけど、私には熱烈な、「ブルース発火装置」と名付けても過言ではないブツがひとつだけある。 そのブツの名はスイートブール。

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2022年09月07日 Vol.515

art

立ち上がる石の群れに

吉祥寺の小さなマンションの1階に「111」という小さな店がある。このメルマガでも何度か紹介したグラフィックデザイナー佐々木景が営むショップ兼ギャラリー。景くんはアダルトDVDからハードコア・ミュージシャンのジャケットまで、なんでもハードな方面が大好物のデザイナーで、ショップもそんなテイストの書籍、音源、雑貨などがぎゅう詰め。その景くんから「こんどチンコ型の石の展覧会をやるんで、作家に会いに行きませんか」と誘われた。 久保田弘成(くぼた・ひろなり)というアーティストにはかすかに聞き覚えがあって、もともとはボロボロの自動車を巨大な回転台に装着して(縦方向に)ぐるぐる回すという、わけのわからない、しかしエネルギーだけは爆発的な作品をいろんな場所で披露して、僕もいちどだけ現場で見たことがあった。

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photography

ニュー・シャッター・パラダイス 27  清掃員さん (写真・文:オカダキサラ)

私は学生時代20を超えるバイトを経験しました。 ころころとバイト先を変える私だったので、親や友人はさぞかし心配したのではないかと思います。 何より私自身が『この世には自分ができる仕事はなにひとつないのかもしれない』と怯えながら過ごしていました。 中には長く続けられた職場もあって、大手スーパーの厨房清掃もそのひとつです。 従業員は私を含め5人で全員女性。勤務時間は深夜なので昼間は別に仕事をしている方がほとんど、みんな家庭を持っていました。 私は学生だったので可愛がってもらいました。長く続けられた理由のひとつです。

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music

おかえり TOKYO ATOM 最終回 August 2001  最後にひとこと (文:マーク・ロビンソン)

いよいよこれが40冊目、TOKYO ATOMの最終号です。ここまでご愛読ありがとうございました。 この連載はロードサイダーズ編集長の都築さんの発案で昨年11月から始まった。TOKYO ATOMが創刊されてからもうすぐ四半世紀になるけれど、今回の連載のポイントは、僕らの物語や作品をもういちど甦らせること、ネットの情報がほとんど存在していなかった時代の歴史的記録を作ることだった。TOKYO ATOMはもともと僕の妻だったルリが立ち上げた、恵比寿のライブロッククラブ「みるく」のフライヤーの発展形として生まれた。当時はライブのスケジュールをチェックするウェブサイトもなかったので、まずは実用的な用途だったけれど、それに加えてエンターテインメント、インタビュー、ユーモア、さまざまな意見表明や刺激――いまだにほとんどのメディアには欠けている要素――を、とりわけ若い読者に向けて提供することが重要な使命だった。

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photography

Freestyle China 即興中華  公園とホルモン:写真家・孫一氷 (写真:孫一氷 文:吉井忍)

コンビニに朝食を買いに行くついでに、近くの公園でラジオ体操に参加している。高齢者が圧倒的多数で、東京の片隅にある狭い公園を埋め尽くす勢い。お互いきちんと距離をとって体を動かし、「第二」が終わるとすぐ解散。静かに散り散りになっていく。しめやかな儀式のようだ。彼らに混じって公園を出る時、ふと中国の喧騒を思い出したりする。 中国の公園はいつも人が多かった。水を含ませた巨大な筆で地面に字を書く人、踊る人や走る人、昼はお手伝いさんが連れてくる子供たちで賑やかだし、夜は西瓜を食べたり機材持参で歌ったり、とにかく朝から晩まで勢いがある。読書や瞑想には向かないが、あの賑やかさも魅力ではあった。 北京在住の写真家・孫一氷(スン・イービン)さんによる作品『在公園(in the park)』には、そんな風景が地元民の目線で捉えられていて、懐かしくもあり新鮮にも思えた。

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BOOKS

ROADSIDE LIBRARY
天野裕氏 写真集『わたしたちがいたところ』
(PDFフォーマット)

ロードサイダーズではおなじみの写真家・天野裕氏による初の電子書籍。というか印刷版を含めて初めて一般に販売される作品集です。

本書は、定価10万円(税込み11万円)というかなり高価な一冊です。そして『わたしたちがいたところ』は完成された書籍ではなく、開かれた電子書籍です。購入していただいたあと、いまも旅を続けながら写真を撮り続ける天野裕氏のもとに新作が貯まった時点で、それを「2024年度の追加作品集」のようなかたちで、ご指定のメールアドレスまで送らせていただきます。

旅するごとに、だれかと出会いシャッターを押すごとに、読者のみなさんと一緒に拡がりつづける時間と空間の痕跡、残香、傷痕……そんなふうに『わたしたちがいたところ』とお付き合いいただけたらと願っています。

特設販売サイトへ


ROADSIDE LIBRARY vol.006
BED SIDE MUSIC――めくるめくお色気レコジャケ宇宙(PDFフォーマット)

稀代のレコード・コレクターでもある山口‘Gucci’佳宏氏が長年収集してきた、「お色気たっぷりのレコードジャケットに収められた和製インストルメンタル・ミュージック」という、キワモノ中のキワモノ・コレクション。

1960年代から70年代初期にかけて各レコード会社から無数にリリースされ、いつのまにか跡形もなく消えてしまった、「夜のムードを高める」ためのインスト・レコードという音楽ジャンルがあった。アルバム、シングル盤あわせて855枚! その表ジャケットはもちろん、裏ジャケ、表裏見開き(けっこうダブルジャケット仕様が多かった)、さらには歌詞・解説カードにオマケポスターまで、とにかくあるものすべてを撮影。画像数2660カットという、印刷本ではぜったいに不可能なコンプリート・アーカイブです!

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ROADSIDE LIBRARY vol.005
渋谷残酷劇場(PDFフォーマット)

プロのアーティストではなく、シロウトの手になる、だからこそ純粋な思いがこめられた血みどろの彫刻群。

これまでのロードサイド・ライブラリーと同じくPDF形式で全289ページ(833MB)。展覧会ではコラージュした壁画として展示した、もとの写真280点以上を高解像度で収録。もちろんコピープロテクトなし! そして同じく会場で常時上映中の日本、台湾、タイの動画3本も完全収録しています。DVD-R版については、最近ではもはや家にDVDスロットつきのパソコンがない!というかたもいらっしゃると思うので、パッケージ内には全内容をダウンロードできるQRコードも入れてます。

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ROADSIDE LIBRARY vol.004
TOKYO STYLE(PDFフォーマット)

書籍版では掲載できなかった別カットもほとんどすべて収録してあるので、これは我が家のフィルム収納箱そのものと言ってもいい

電子書籍版『TOKYO STYLE』の最大の特徴は「拡大」にある。キーボードで、あるいは指先でズームアップしてもらえれば、机の上のカセットテープの曲目リストや、本棚に詰め込まれた本の題名もかなりの確度で読み取ることができる。他人の生活を覗き見する楽しみが『TOKYO STYLE』の本質だとすれば、電書版の「拡大」とはその密やかな楽しみを倍加させる「覗き込み」の快感なのだ――どんなに高価で精巧な印刷でも、本のかたちではけっして得ることのできない。

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ROADSIDE LIBRARY vol.003
おんなのアルバム キャバレー・ベラミの踊り子たち(PDFフォーマット)

伝説のグランドキャバレー・ベラミ・・・そのステージを飾った踊り子、芸人たちの写真コレクション・アルバムがついに完成!

かつて日本一の石炭積み出し港だった北九州市若松で、華やかな夜を演出したグランドキャバレー・ベラミ。元従業員寮から発掘された営業用写真、およそ1400枚をすべて高解像度スキャンして掲載しました。データサイズ・約2ギガバイト! メガ・ボリュームのダウンロード版/USB版デジタル写真集です。
ベラミ30年間の歴史をたどる調査資料も完全掲載。さらに写真と共に発掘された当時の8ミリ映像が、動画ファイルとしてご覧いただけます。昭和のキャバレー世界をビジュアルで体感できる、これ以上の画像資料はどこにもないはず! マンボ、ジャズ、ボサノバ、サイケデリック・ロック・・・お好きな音楽をBGMに流しながら、たっぷりお楽しみください。

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ROADSIDE LIBRARY vol.002
LOVE HOTEL(PDFフォーマット)

――ラブホの夢は夜ひらく

新風営法などでいま絶滅の危機に瀕しつつある、遊びごころあふれるラブホテルのインテリアを探し歩き、関東・関西エリア全28軒で撮影した73室! これは「エロの昭和スタイル」だ。もはや存在しないホテル、部屋も数多く収められた貴重なデザイン遺産資料。『秘宝館』と同じく、書籍版よりも大幅にカット数を増やし、オリジナルのフィルム版をデジタル・リマスターした高解像度データで、ディテールの拡大もお楽しみください。
円形ベッド、鏡張りの壁や天井、虹色のシャギー・カーペット・・・日本人の血と吐息を桃色に染めあげる、禁断のインテリアデザイン・エレメントのほとんどすべてが、ここにある!

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ROADSIDE LIBRARY vol.001
秘宝館(PDFフォーマット)

――秘宝よ永遠に

1993年から2015年まで、20年間以上にわたって取材してきた秘宝館。北海道から九州嬉野まで11館の写真を網羅し、書籍版では未収録のカットを大幅に加えた全777ページ、オールカラーの巨大画像資料集。
すべてのカットが拡大に耐えられるよう、777ページページで全1.8ギガのメガ・サイズ電書! 通常の電子書籍よりもはるかに高解像度のデータで、気になるディテールもクローズアップ可能です。
1990年代の撮影はフィルムだったため、今回は掲載するすべてのカットをスキャンし直した「オリジナルからのデジタル・リマスター」。これより詳しい秘宝館の本は存在しません!

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捨てられないTシャツ

70枚のTシャツと、70とおりの物語。
あなたにも〈捨てられないTシャツ〉ありませんか? あるある! と思い浮かんだあなたも、あるかなあと思ったあなたにも読んでほしい。読めば誰もが心に思い当たる「なんだか捨てられないTシャツ」を70枚集めました。そのTシャツと写真に持ち主のエピソードを添えた、今一番おシャレでイケてる(?)“Tシャツ・カタログ"であるとともに、Tシャツという現代の〈戦闘服〉をめぐる“ファッション・ノンフィクション"でもある最強の1冊。 70名それぞれのTシャツにまつわるエピソードは、時に爆笑あり、涙あり、ものすんごーい共感あり……読み出したら止まらない面白さです。

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圏外編集者

編集に「術」なんてない。
珍スポット、独居老人、地方発ヒップホップ、路傍の現代詩、カラオケスナック……。ほかのメディアとはまったく違う視点から、「なんだかわからないけど、気になってしょうがないもの」を追い続ける都築響一が、なぜ、どうやって取材し、本を作ってきたのか。人の忠告なんて聞かず、自分の好奇心だけで道なき道を歩んできた編集者の言葉。
多数決で負ける子たちが、「オトナ」になれないオトナたちが、周回遅れのトップランナーたちが、僕に本をつくらせる。
編集を入り口に、「新しいことをしたい」すべてのひとの心を撃つ一冊。

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ROADSIDE BOOKS
書評2006-2014

こころがかゆいときに読んでください
「書評2006-2014」というサブタイトルのとおり、これは僕にとって『だれも買わない本は、だれかが買わなきゃならないんだ』(2008年)に続く、2冊めの書評集。ほぼ80冊分の書評というか、リポートが収められていて、巻末にはこれまで出してきた自分の本の(編集を担当した作品集などは除く)、ごく短い解題もつけてみた。
このなかの1冊でも2冊でも、みなさんの「こころの奥のかゆみ」をスッとさせてくれたら本望である。

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独居老人スタイル

あえて独居老人でいること。それは老いていくこの国で生きのびるための、きわめて有効なスタイルかもしれない。16人の魅力的な独居老人たちを取材・紹介する。
たとえば20代の読者にとって、50年後の人生は想像しにくいかもしれないけれど、あるのかないのかわからない「老後」のために、いまやりたいことを我慢するほどバカらしいことはない――「年取った若者たち」から、そういうスピリットのカケラだけでも受け取ってもらえたら、なによりうれしい。

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ヒップホップの詩人たち

いちばん刺激的な音楽は路上に落ちている――。
咆哮する現代詩人の肖像。その音楽はストリートに生まれ、東京のメディアを遠く離れた場所から、先鋭的で豊かな世界を作り続けている。さあ出かけよう、日常を抜け出して、魂の叫びに耳を澄ませて――。パイオニアからアンダーグラウンド、気鋭の若手まで、ロングインタビュー&多数のリリックを収録。孤高の言葉を刻むラッパー15人のすべて。

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東京右半分

2012年、東京右傾化宣言!
この都市の、クリエイティブなパワー・バランスは、いま確実に東=右半分に移動しつつある。右曲がりの東京見聞録!
576ページ、図版点数1300点、取材箇所108ヶ所!

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東京スナック飲みある記
ママさんボトル入ります!

東京がひとつの宇宙だとすれば、スナック街はひとつの銀河系だ。
酒がこぼれ、歌が流れ、今夜もたくさんの人生がはじけるだろう、場末のミルキーウェイ。 東京23区に、23のスナック街を見つけて飲み歩く旅。 チドリ足でお付き合いください!

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