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AFTER HOURS
編集後記

2016年10月26日 Vol.233

今週も最後までお付き合いありがとうございました! 気に入ってもらえた記事、あったでしょうか。

今週、最初に取り上げた服部美樹さんは、今年になって知り合ったばかりなのですが、今回インタビューにうかがってバンド時代のお話になったときに、ボーカルの子はいまも音楽やってて、「流血ブリザード」っていう・・・と言われてびっくり。2012年に1号だけ出て終わってしまった『実話RAGE』という雑誌で連載(といっても1回で終了だけど、涙)していた『ウィークエンド・ハードコア』の、幻の第2回目用に取材したのがその「流血ブリザード」のギター、ミリー・パイソンさんなのでした! 奇遇すぎ・・・。


実話RAGE、表紙は山本太郎!

『ウィークエンド・ハードコア』は仕事を持ちながらハードコア・バンドを続けている「永遠のロック少年少女」たちを訪ね歩こうという企画。あんまりもったいないので2012年12月12日号で掲載しましたが、せっかくなのでここに再掲載しておきます。

しかし20代でガールズバンドに熱中して、それから月日が経っていまはアーティストになったり、バイトしながらハードコアバンドで、裸の尻に「売女」とか書いてギター弾いたり。ほんと「人生いろいろ」としか言いようがないけれど、でもふたりとも好きなことを諦めずに、まだまっすぐ走ってる。そういうひとたちに出会うときほど、僕にとっても背中を押される瞬間はありません。ロケンロールって、そういうことですよね!


週末ハードコア:

音楽で食えればかっこいい。食えない音楽にしがみついてるのはかっこわるい――世間はそう思ってる。でも、いい年して、それでもいちばん好きな音楽を捨てたくないから、仕事をしながら楽器を離さない。会社にも行くけれど、週末はステージに立ち続ける。40になっても、50になっても。そういう生き方と、売れて億のカネはもらえるけれど、レコード会社やテレビ局や広告代理店の言われるままにプレイしている”アーティスト”と、どっちが純粋だろうか。ブレのないのは、どっちだろうか。

みんなに流行遅れと呼ばれ、誉められもせず、苦にもされず、雨にも負けずに都会の片隅で爆音を奏でつづけるウィークエンド・ハードコア。ロックな生きざまって、そういうことだ!

ミリー・バイソン(流血ブリザード)


ミリー・バイソンのオンとオフ

頭皮から50センチ以上は逆立ってるトサカ・ヘアー。全身黒づくめ、しかしTバックで露出した尻には片方ずつ「売」と「女」のマジック殴り書き。そうしてステージに立てば、「テメエのチンコに味噌汁ぶっかけて、ケロイドにしてやるぜぇ~!」(『MATSUDA』)なんてヴォーカルにあわせて、激しくギターをかきむしる。「過剰演出の鬼畜ロック」とみずから名乗る、ハードコアとお笑いを合体させた異形のロックバンド『流血ブリザード』のギターをつとめるミリー・バイソンだ。

まずはご本人のブログ『ミリーバイソンの気合いだ! バッチコーイ!』から、自己紹介をお読みいただきたい――

かの橋下大阪市長が頭を悩ませていたという噂をもつ過剰演出の鬼畜ロック集団、流血ブリザード。

生理ナプキンや豆乳が飛び交う彼らの荒々しいGIGには賛否両論あるが、度重なるメンバーチェンジを繰り返しつつ、関西ロックシーンを中心に笑いと涙と生理ナプキンを振りまいてきた。2012年東京に拠点を移し、現在のメンバーVo.ユダ/Gt.ミリー・バイソン/Ba.ドクラテス/Dr.キャットフード☆TOJIKOMEとなる。

日本一の困りものレーベル「殺害塩化ビニール」から1stアルバム「わしのイチモツ」をリリースして以来、計4枚のCDを世に出している。

ライブハウスはもちろん、大型フェス「KAIKOO大阪」「COMIN'KOBE」「長田大行進曲」などに出演し、野外でも裸体とパンク精神を見せつけている。さらに、CBCテレビ「ノブナガ」やMBS「真夜中パンチィ」などのバラエティー番組にも出演し、お茶の間にもパンクと笑いをじわじわ浸透させつつある。

ミリー・バイソンは10代の頃にロックの洗礼を受け、その豪快な性格からいくつかのレディース・バンドの番長となるが、志半ばで挫折。縁あって'08年に流血ブリザード加入後は、雑音ギター・雄叫び・時々汚れ役をつとめている。

彼女のステージネーム「バイソン」の由来は、①暴走するパフォーマンスが猛牛を思わせるため ②猪突猛進な性格が猛牛を思わせるため ③生まれ故郷アメリカ・テキサス州が猛牛を思わせるため の諸説あるが、真偽のほどは本人にもわからないらしい。

IGGY POP, G.G.ALLIN, GUITAR WOLFを敬愛する彼女だが、ヘアスタイルはX JAPANのTOSHI氏に影響を受けているそうだ。また、「足さばきが良い」「気合いが入る」という理由でTバックを愛好している。

愛器はLTD社のエクスプローラー。以前はフェルナンデスのストラトキャスターやギブソンのSGを愛用していたが、すぐ壊すためエピフォンのSGに買い換えるも束の間、ステージ上で叩き潰し現在に至る。

しかし総額40万円の損失に比べてオーディエンスの反応があまりにも薄かったため、現在はギターを大切に扱っているという。

ほんとのミリー・バイソンはテキサス州ではなく、1981(昭和56)年に名古屋市で生まれた31歳のジャパニーズ・レディだ。1歳で大阪市東淀川区に引っ越し、今年の春に上京するまで、ずっと大阪で育ってきた。

ミリーさんは小学校4年生から演劇部に所属、授業のあとは英会話、スイミングスクール、エレクトーンと習い事にも忙しい、お嬢様小学生だったという。しかし中学校で神戸のお嬢様女子校に入ってから、「神戸ノリと大阪ノリのギャップ」でイジメに遭うようになってしまう。しかし「休んだら負け、こいつらぜったい見返してやる」とこころに誓いながら、歯を食いしばって一日も休まず登校しているうちに、「自分を変える必要があるのか?」と自問自答、それがロックにハマるきっかけになった。

中2でピストルズ、クラッシュ、ダムド、そしてラモーンズとパンクの洗礼を受け、高校ではギターウルフのようなガレージ系から、GSへとさかのぼっていった。当然ながらバンド活動にも目覚めるが、「バンド募集に問い合わせたら、男から電話がかかってきて、お父さんが怒ってガチャ切りされました」。

大学に進んだあたりからは、本格的なバンド活動を開始。しかし「親に迷惑や心配かけたくないから、働きながらバンドやろう」と決意、卒業後は某有名下着メーカーに勤務しながら、ガレージパンクバンドに熱中する生活を送っていた。

そんなミリーさんに転機が訪れたのは26歳のとき。『ミンクス』というギャルバンドのメンバーとして、CDデビューの話が持ち上がり、決意して4年間勤めた会社を退社。同じ年にヴォーカルのユダさんに「おもしろいことやろう」と誘われて、流血ブリザードを結成する。

ど派手なメイクとパフォーマンスに、大阪的なお笑いの要素も加え、下ネタのフレイバーをたっぷり振りかけた流血ブリザードは、大阪を中心に着実にファンを増やしてきた。メンバーは全員が、働きながらバンドを続けてきたが、「ここまで来たら本気でやってみよう」と、今年(2012)年4月に上京。バンドメンバー全員が、それまで大阪で就いていた仕事を辞めての、勝負をかけての上京だった。

東京に来てから半年ちょっと。いまミリーさんは西武新宿線沿線の、駅から徒歩10分ほどのアパートに住みながら、昼は派遣社員としてOLスーツで出勤、夜は地元のスナックでバイトを掛け持ちしながら、音楽活動を続けている。


流血ブリザード、下北沢シェルターにて

流血ブリザードは最近、テレビにも出たりして注目度が高まっているし、ライブもほとんど毎週のように入っているから、スタジオでの練習も頻繁。とはいえ勤務先に楽器を抱えていくわけにもいかないので、「朝、自転車で吉祥寺のスタジオまで楽器持っていって預けて、それから会社に行って、帰りにスタジオ寄るんです。だからOLスーツでギター弾いたりしてるんですよ」と笑うが・・・失礼ながら30歳過ぎて、それまでの仕事も生活も捨てて東京にやってきて、こんな苦労を重ねながら、しかもお尻に「売女」とかマジックで書かれて(「なかなか落ちなくて、銭湯で恥ずかしかったりします」)、それでも平然と自分の信じる音楽を続けていける、そのスピリットの強度が素晴らしい。

多くのひとにとって、流血ブリザードのようなバンドは、ロックというより単なるイロモノにしか見えないだろう。番組の中で、なんのリスペクトもないテレビ芸人たちにイジられる姿を見ていると、それは宣伝として大切だろうけれど、見ていてこころが傷む。

でも、そんなことぜんぶわかっていて、彼女たちはステージに立つことをやめない。そうして、ついてきてくれるひとたちも確実に増えている。煙くて暗い、小さなライブハウスのねちゃつく床にしゃがんで、流血ブリザードの出番を待つたくさんの少年少女たち。彼らのほうが、高給取りのテレビ局プロデューサーなんかより、はるかに正しい目と耳と、こころを持っているのだから。

とにかくやめないこと。ステージに立ち、音を出しつづけること。ロックというのは、彼女にとってもはや単なる音楽のジャンルではない。こんな生きざまそのものなのだろう。


流血ブリザード『未来の☆』


ビートたけしと石橋貴之の番組に登場した流血ブリザード。ちなみに、その前に出ているケニー池田さんは『演歌よ今夜もありがとう』で紹介した、ムード歌謡の大ベテランだ!

流血ブリザード・公式ウェブサイト:https://ryuketsu.jimdo.com/
流血ブリザードミリー・バイソンの気合いだ!バッチコーイ!:https://ameblo.jp/milly-bison/


12月17日、大阪心斎橋でワンマン!

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BOOKS

ROADSIDE LIBRARY
天野裕氏 写真集『わたしたちがいたところ』
(PDFフォーマット)

ロードサイダーズではおなじみの写真家・天野裕氏による初の電子書籍。というか印刷版を含めて初めて一般に販売される作品集です。

本書は、定価10万円(税込み11万円)というかなり高価な一冊です。そして『わたしたちがいたところ』は完成された書籍ではなく、開かれた電子書籍です。購入していただいたあと、いまも旅を続けながら写真を撮り続ける天野裕氏のもとに新作が貯まった時点で、それを「2024年度の追加作品集」のようなかたちで、ご指定のメールアドレスまで送らせていただきます。

旅するごとに、だれかと出会いシャッターを押すごとに、読者のみなさんと一緒に拡がりつづける時間と空間の痕跡、残香、傷痕……そんなふうに『わたしたちがいたところ』とお付き合いいただけたらと願っています。

特設販売サイトへ


ROADSIDE LIBRARY vol.006
BED SIDE MUSIC――めくるめくお色気レコジャケ宇宙(PDFフォーマット)

稀代のレコード・コレクターでもある山口‘Gucci’佳宏氏が長年収集してきた、「お色気たっぷりのレコードジャケットに収められた和製インストルメンタル・ミュージック」という、キワモノ中のキワモノ・コレクション。

1960年代から70年代初期にかけて各レコード会社から無数にリリースされ、いつのまにか跡形もなく消えてしまった、「夜のムードを高める」ためのインスト・レコードという音楽ジャンルがあった。アルバム、シングル盤あわせて855枚! その表ジャケットはもちろん、裏ジャケ、表裏見開き(けっこうダブルジャケット仕様が多かった)、さらには歌詞・解説カードにオマケポスターまで、とにかくあるものすべてを撮影。画像数2660カットという、印刷本ではぜったいに不可能なコンプリート・アーカイブです!

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ROADSIDE LIBRARY vol.005
渋谷残酷劇場(PDFフォーマット)

プロのアーティストではなく、シロウトの手になる、だからこそ純粋な思いがこめられた血みどろの彫刻群。

これまでのロードサイド・ライブラリーと同じくPDF形式で全289ページ(833MB)。展覧会ではコラージュした壁画として展示した、もとの写真280点以上を高解像度で収録。もちろんコピープロテクトなし! そして同じく会場で常時上映中の日本、台湾、タイの動画3本も完全収録しています。DVD-R版については、最近ではもはや家にDVDスロットつきのパソコンがない!というかたもいらっしゃると思うので、パッケージ内には全内容をダウンロードできるQRコードも入れてます。

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ROADSIDE LIBRARY vol.004
TOKYO STYLE(PDFフォーマット)

書籍版では掲載できなかった別カットもほとんどすべて収録してあるので、これは我が家のフィルム収納箱そのものと言ってもいい

電子書籍版『TOKYO STYLE』の最大の特徴は「拡大」にある。キーボードで、あるいは指先でズームアップしてもらえれば、机の上のカセットテープの曲目リストや、本棚に詰め込まれた本の題名もかなりの確度で読み取ることができる。他人の生活を覗き見する楽しみが『TOKYO STYLE』の本質だとすれば、電書版の「拡大」とはその密やかな楽しみを倍加させる「覗き込み」の快感なのだ――どんなに高価で精巧な印刷でも、本のかたちではけっして得ることのできない。

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ROADSIDE LIBRARY vol.003
おんなのアルバム キャバレー・ベラミの踊り子たち(PDFフォーマット)

伝説のグランドキャバレー・ベラミ・・・そのステージを飾った踊り子、芸人たちの写真コレクション・アルバムがついに完成!

かつて日本一の石炭積み出し港だった北九州市若松で、華やかな夜を演出したグランドキャバレー・ベラミ。元従業員寮から発掘された営業用写真、およそ1400枚をすべて高解像度スキャンして掲載しました。データサイズ・約2ギガバイト! メガ・ボリュームのダウンロード版/USB版デジタル写真集です。
ベラミ30年間の歴史をたどる調査資料も完全掲載。さらに写真と共に発掘された当時の8ミリ映像が、動画ファイルとしてご覧いただけます。昭和のキャバレー世界をビジュアルで体感できる、これ以上の画像資料はどこにもないはず! マンボ、ジャズ、ボサノバ、サイケデリック・ロック・・・お好きな音楽をBGMに流しながら、たっぷりお楽しみください。

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ROADSIDE LIBRARY vol.002
LOVE HOTEL(PDFフォーマット)

――ラブホの夢は夜ひらく

新風営法などでいま絶滅の危機に瀕しつつある、遊びごころあふれるラブホテルのインテリアを探し歩き、関東・関西エリア全28軒で撮影した73室! これは「エロの昭和スタイル」だ。もはや存在しないホテル、部屋も数多く収められた貴重なデザイン遺産資料。『秘宝館』と同じく、書籍版よりも大幅にカット数を増やし、オリジナルのフィルム版をデジタル・リマスターした高解像度データで、ディテールの拡大もお楽しみください。
円形ベッド、鏡張りの壁や天井、虹色のシャギー・カーペット・・・日本人の血と吐息を桃色に染めあげる、禁断のインテリアデザイン・エレメントのほとんどすべてが、ここにある!

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ROADSIDE LIBRARY vol.001
秘宝館(PDFフォーマット)

――秘宝よ永遠に

1993年から2015年まで、20年間以上にわたって取材してきた秘宝館。北海道から九州嬉野まで11館の写真を網羅し、書籍版では未収録のカットを大幅に加えた全777ページ、オールカラーの巨大画像資料集。
すべてのカットが拡大に耐えられるよう、777ページページで全1.8ギガのメガ・サイズ電書! 通常の電子書籍よりもはるかに高解像度のデータで、気になるディテールもクローズアップ可能です。
1990年代の撮影はフィルムだったため、今回は掲載するすべてのカットをスキャンし直した「オリジナルからのデジタル・リマスター」。これより詳しい秘宝館の本は存在しません!

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捨てられないTシャツ

70枚のTシャツと、70とおりの物語。
あなたにも〈捨てられないTシャツ〉ありませんか? あるある! と思い浮かんだあなたも、あるかなあと思ったあなたにも読んでほしい。読めば誰もが心に思い当たる「なんだか捨てられないTシャツ」を70枚集めました。そのTシャツと写真に持ち主のエピソードを添えた、今一番おシャレでイケてる(?)“Tシャツ・カタログ"であるとともに、Tシャツという現代の〈戦闘服〉をめぐる“ファッション・ノンフィクション"でもある最強の1冊。 70名それぞれのTシャツにまつわるエピソードは、時に爆笑あり、涙あり、ものすんごーい共感あり……読み出したら止まらない面白さです。

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圏外編集者

編集に「術」なんてない。
珍スポット、独居老人、地方発ヒップホップ、路傍の現代詩、カラオケスナック……。ほかのメディアとはまったく違う視点から、「なんだかわからないけど、気になってしょうがないもの」を追い続ける都築響一が、なぜ、どうやって取材し、本を作ってきたのか。人の忠告なんて聞かず、自分の好奇心だけで道なき道を歩んできた編集者の言葉。
多数決で負ける子たちが、「オトナ」になれないオトナたちが、周回遅れのトップランナーたちが、僕に本をつくらせる。
編集を入り口に、「新しいことをしたい」すべてのひとの心を撃つ一冊。

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ROADSIDE BOOKS
書評2006-2014

こころがかゆいときに読んでください
「書評2006-2014」というサブタイトルのとおり、これは僕にとって『だれも買わない本は、だれかが買わなきゃならないんだ』(2008年)に続く、2冊めの書評集。ほぼ80冊分の書評というか、リポートが収められていて、巻末にはこれまで出してきた自分の本の(編集を担当した作品集などは除く)、ごく短い解題もつけてみた。
このなかの1冊でも2冊でも、みなさんの「こころの奥のかゆみ」をスッとさせてくれたら本望である。

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独居老人スタイル

あえて独居老人でいること。それは老いていくこの国で生きのびるための、きわめて有効なスタイルかもしれない。16人の魅力的な独居老人たちを取材・紹介する。
たとえば20代の読者にとって、50年後の人生は想像しにくいかもしれないけれど、あるのかないのかわからない「老後」のために、いまやりたいことを我慢するほどバカらしいことはない――「年取った若者たち」から、そういうスピリットのカケラだけでも受け取ってもらえたら、なによりうれしい。

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ヒップホップの詩人たち

いちばん刺激的な音楽は路上に落ちている――。
咆哮する現代詩人の肖像。その音楽はストリートに生まれ、東京のメディアを遠く離れた場所から、先鋭的で豊かな世界を作り続けている。さあ出かけよう、日常を抜け出して、魂の叫びに耳を澄ませて――。パイオニアからアンダーグラウンド、気鋭の若手まで、ロングインタビュー&多数のリリックを収録。孤高の言葉を刻むラッパー15人のすべて。

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東京右半分

2012年、東京右傾化宣言!
この都市の、クリエイティブなパワー・バランスは、いま確実に東=右半分に移動しつつある。右曲がりの東京見聞録!
576ページ、図版点数1300点、取材箇所108ヶ所!

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東京スナック飲みある記
ママさんボトル入ります!

東京がひとつの宇宙だとすれば、スナック街はひとつの銀河系だ。
酒がこぼれ、歌が流れ、今夜もたくさんの人生がはじけるだろう、場末のミルキーウェイ。 東京23区に、23のスナック街を見つけて飲み歩く旅。 チドリ足でお付き合いください!

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