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AFTER HOURS
編集後記

2013年01月30日 vol. 052

今週も最後までお付き合い、ありがとうございました。感想、お聞かせくださいね!

お正月の台湾珍寺巡りに続いて、今週は台湾のグラフィティ・シーンをリポートしました。こんなふうに、いろんな国で独自のグラフィティ・スタイルが育っていったら、これほど単純明快に「美術館の外に出ていくアート」はないと思うので、今後も世界の壁に注目しつづけていこうかと。

1月9日配信号で八卦山南天宮をご案内した彰化の街を、昼飯スポットを探して歩いていたら、こんなシャッターもありました。炎に包まれた「炕肉飯」(豚の角煮のせご飯)の、ファンキーな字体! 日本のグラフィティ・アーティストにも、漢字の得意なひととかいたら、楽しいですよねえ。


ところで先週日曜までギャラリー新宿座で開催していた『新宿秘宝館』、予想をはるかに超える来場者に恵まれて、無事に終了しました。正月を挟んだ33日間の会期で、総入場者数4500人突破! 最終土曜日などは700人以上の方が、ときには1時間待ちというような行列を、寒風の中耐えてくれました。小さな展示室ふたつだけのギャラリーなのに・・・。ご参加、ほんとうにありがとう。スタッフ一同、深く感謝いたします。

毎週土曜日には「出張ゾンビバー」も開かれて、こちらも大人気。毎回50人以上の「体験ゾンビメイク」で、すっかりゾンビ気分に浸ってくれた方たちは、そのほとんどが、メイクを落とさずそのまま新宿の街へ出撃! 毎週、タカシマヤや伊勢丹あたりを何十人ものゾンビたちがうろうろしてたかと思うと、楽しくてしかたありません。

また、僕の展覧会はいつもそうですが、今回も会場は一部(性器ロウ人形)をのぞいて、すべて撮影オーケーにしました。おかげさまでものすごくたくさんのひとたちが、ものすごくたくさんの写真を撮って、ツイッターやフェイスブックで広めてくれました。そうやってクチコミで、これだけのひとが来てくれたわけです。

メディアはいくつかのウェブマガジンと、実話系の週刊誌が書いてくれただけで、美術系メディアは完全に黙殺状態でしたから。日本の美術館はあいかわらず、ほとんどが「会場内撮影禁止」とか言ってますが、これがどれほど時代遅れだかわかってるのでしょうか。有名デザイナーにポスター頼むだけが広報じゃないだろうに。

秘宝館の人形たちは、ふたたび倉庫の奥深くに帰っていきましたが、またいつかみなさんの前に姿をあらわすこともあるかと思います。自分の町にも移動秘宝館を! と考えている方々、もしいらっしゃったら、ぜひご連絡ください。世界の果てまで連れていきたいです!


[新宿秘宝館アルバム]

みんな嘘っぱちばかりの世界だった
甲州行きの終列車が頭の上を走ってゆく
百貨店の屋上のように寥々とした全生活を振り捨てて
私は木賃宿の蒲団に静脈を延ばしている

かつて旭町と呼ばれた新宿4丁目の木賃宿で、林芙美子は放浪記にこう書いた。JRとタカシマヤの澄まし顔に、道の向かいから思いきり毒づいているような、すえた昭和の匂いがいまだ漂う一角。そんな場所で、昭和の秘宝をいま開陳できる幸せを思う。

三重県鳥羽にかつて存在した、鳥羽SF未来館のフューチャー・エロ・スペクタクル。エキセントリックな老人の求めに応じて、天才蝋人形師が生み出した狂気の性器蝋人形。そして週末にはゾンビたちまで地の底のどこかからあらわれいで・・・。正視する勇気のあるひとだけ、来ればいい。

1ヶ月と少しだけ、ここは我らの秘所にこじ開けられた穴となる。


奇跡的に昭和の香りが残る新宿4丁目の一角。その中央に位置するのが天龍寺の墓地。すぐ右側、明治通りを挟んだ反対側にはタカシマヤのお洒落エリアなのに・・。彼方に見えるのはNTTドコモ代々木ビル。しかしビル機能は下半分だけで、上半分はハリボテの電波塔だ


かつては一大木賃宿エリアだった旧旭町。いまでも「1泊1800円」などという安宿が数軒残っている


まだ営業中の旅館・中田家の脇を入っていくという、トリッキーなエントランス


最終日近くになると、こんな行列ができていた。ご辛抱ありがとう!

















展示室内部










毎週土曜日に出現して大好評だったゾンビーナたち。体験ゾンビメイクとゾンビドリンクで、ゾンビ菌をたっぷり振りまいてました






有名着ぐるみアイドル・みーなちゃんも来館。フォトセッションを楽しんでいきました。偶然いあわせたお客さんも大喜び! 着ぐるみとSFって、相性いいですね~。


お友達の「ウラン」ちゃんと友情を確かめあう








みーなのブログ・美少女生活:http://ameblo.jp/renchinko/


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BOOKS

ROADSIDE LIBRARY vol.004
TOKYO STYLE(PDFフォーマット)

書籍版では掲載できなかった別カットもほとんどすべて収録してあるので、これは我が家のフィルム収納箱そのものと言ってもいい

電子書籍版『TOKYO STYLE』の最大の特徴は「拡大」にある。キーボードで、あるいは指先でズームアップしてもらえれば、机の上のカセットテープの曲目リストや、本棚に詰め込まれた本の題名もかなりの確度で読み取ることができる。他人の生活を覗き見する楽しみが『TOKYO STYLE』の本質だとすれば、電書版の「拡大」とはその密やかな楽しみを倍加させる「覗き込み」の快感なのだ――どんなに高価で精巧な印刷でも、本のかたちではけっして得ることのできない。

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ROADSIDE LIBRARY vol.003
おんなのアルバム キャバレー・ベラミの踊り子たち(PDFフォーマット)

伝説のグランドキャバレー・ベラミ・・・そのステージを飾った踊り子、芸人たちの写真コレクション・アルバムがついに完成!

かつて日本一の石炭積み出し港だった北九州市若松で、華やかな夜を演出したグランドキャバレー・ベラミ。元従業員寮から発掘された営業用写真、およそ1400枚をすべて高解像度スキャンして掲載しました。データサイズ・約2ギガバイト! メガ・ボリュームのダウンロード版/USB版デジタル写真集です。
ベラミ30年間の歴史をたどる調査資料も完全掲載。さらに写真と共に発掘された当時の8ミリ映像が、動画ファイルとしてご覧いただけます。昭和のキャバレー世界をビジュアルで体感できる、これ以上の画像資料はどこにもないはず! マンボ、ジャズ、ボサノバ、サイケデリック・ロック・・・お好きな音楽をBGMに流しながら、たっぷりお楽しみください。

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ROADSIDE LIBRARY vol.002
LOVE HOTEL(PDFフォーマット)

――ラブホの夢は夜ひらく

新風営法などでいま絶滅の危機に瀕しつつある、遊びごころあふれるラブホテルのインテリアを探し歩き、関東・関西エリア全28軒で撮影した73室! これは「エロの昭和スタイル」だ。もはや存在しないホテル、部屋も数多く収められた貴重なデザイン遺産資料。『秘宝館』と同じく、書籍版よりも大幅にカット数を増やし、オリジナルのフィルム版をデジタル・リマスターした高解像度データで、ディテールの拡大もお楽しみください。
円形ベッド、鏡張りの壁や天井、虹色のシャギー・カーペット・・・日本人の血と吐息を桃色に染めあげる、禁断のインテリアデザイン・エレメントのほとんどすべてが、ここにある!

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ROADSIDE LIBRARY vol.001
秘宝館(PDFフォーマット)

――秘宝よ永遠に

1993年から2015年まで、20年間以上にわたって取材してきた秘宝館。北海道から九州嬉野まで11館の写真を網羅し、書籍版では未収録のカットを大幅に加えた全777ページ、オールカラーの巨大画像資料集。
すべてのカットが拡大に耐えられるよう、777ページページで全1.8ギガのメガ・サイズ電書! 通常の電子書籍よりもはるかに高解像度のデータで、気になるディテールもクローズアップ可能です。
1990年代の撮影はフィルムだったため、今回は掲載するすべてのカットをスキャンし直した「オリジナルからのデジタル・リマスター」。これより詳しい秘宝館の本は存在しません!

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捨てられないTシャツ

70枚のTシャツと、70とおりの物語。
あなたにも〈捨てられないTシャツ〉ありませんか? あるある! と思い浮かんだあなたも、あるかなあと思ったあなたにも読んでほしい。読めば誰もが心に思い当たる「なんだか捨てられないTシャツ」を70枚集めました。そのTシャツと写真に持ち主のエピソードを添えた、今一番おシャレでイケてる(?)“Tシャツ・カタログ"であるとともに、Tシャツという現代の〈戦闘服〉をめぐる“ファッション・ノンフィクション"でもある最強の1冊。 70名それぞれのTシャツにまつわるエピソードは、時に爆笑あり、涙あり、ものすんごーい共感あり……読み出したら止まらない面白さです。

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圏外編集者

編集に「術」なんてない。
珍スポット、独居老人、地方発ヒップホップ、路傍の現代詩、カラオケスナック……。ほかのメディアとはまったく違う視点から、「なんだかわからないけど、気になってしょうがないもの」を追い続ける都築響一が、なぜ、どうやって取材し、本を作ってきたのか。人の忠告なんて聞かず、自分の好奇心だけで道なき道を歩んできた編集者の言葉。
多数決で負ける子たちが、「オトナ」になれないオトナたちが、周回遅れのトップランナーたちが、僕に本をつくらせる。
編集を入り口に、「新しいことをしたい」すべてのひとの心を撃つ一冊。

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ROADSIDE BOOKS
書評2006-2014

こころがかゆいときに読んでください
「書評2006-2014」というサブタイトルのとおり、これは僕にとって『だれも買わない本は、だれかが買わなきゃならないんだ』(2008年)に続く、2冊めの書評集。ほぼ80冊分の書評というか、リポートが収められていて、巻末にはこれまで出してきた自分の本の(編集を担当した作品集などは除く)、ごく短い解題もつけてみた。
このなかの1冊でも2冊でも、みなさんの「こころの奥のかゆみ」をスッとさせてくれたら本望である。

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独居老人スタイル

あえて独居老人でいること。それは老いていくこの国で生きのびるための、きわめて有効なスタイルかもしれない。16人の魅力的な独居老人たちを取材・紹介する。
たとえば20代の読者にとって、50年後の人生は想像しにくいかもしれないけれど、あるのかないのかわからない「老後」のために、いまやりたいことを我慢するほどバカらしいことはない――「年取った若者たち」から、そういうスピリットのカケラだけでも受け取ってもらえたら、なによりうれしい。

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ヒップホップの詩人たち

いちばん刺激的な音楽は路上に落ちている――。
咆哮する現代詩人の肖像。その音楽はストリートに生まれ、東京のメディアを遠く離れた場所から、先鋭的で豊かな世界を作り続けている。さあ出かけよう、日常を抜け出して、魂の叫びに耳を澄ませて――。パイオニアからアンダーグラウンド、気鋭の若手まで、ロングインタビュー&多数のリリックを収録。孤高の言葉を刻むラッパー15人のすべて。

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東京右半分

2012年、東京右傾化宣言!
この都市の、クリエイティブなパワー・バランスは、いま確実に東=右半分に移動しつつある。右曲がりの東京見聞録!
576ページ、図版点数1300点、取材箇所108ヶ所!

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東京スナック飲みある記
ママさんボトル入ります!

東京がひとつの宇宙だとすれば、スナック街はひとつの銀河系だ。
酒がこぼれ、歌が流れ、今夜もたくさんの人生がはじけるだろう、場末のミルキーウェイ。 東京23区に、23のスナック街を見つけて飲み歩く旅。 チドリ足でお付き合いください!

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